【あのピカソが元祖であるコラージュが癒やし世界に登場！」

「コラージュ」という言葉をご存じでしょうか？
こちらは現代絵画の技法であり、元々は「糊付け」を意味するフランス語でした。

有名なパブロ・ピカソなどが、絵画に現実世界の物体を導入したのがコラージュの元祖だといわれています。
要するに、「さまざまな性質をもった素材を組み合わせることで、ひとつの作品を産み出す」わけです。

現代では絵画だけではなく、音楽や文学、写真など様々な分野でコラージュの技法が取り入れられるようになり、多様性に富んだ作品が登場してきていますが、そんな「コラージュが癒やしの世界でも活用される」ようになりました。

【古い脳に影響を与える香りによる創造】

それが「アロマコラージュ療法」。
こちらは香りを使ったアートセラピーです。
香りが私たちに様々な癒やしをもたらしてくれるというのは、アロマセラピーに使われる精油が、100円ショップでも購入できるようになっているという現状を見ればわかると思います。
そもそも、「嗅覚というのは、五感の中で唯一、大脳辺縁系と呼ばれる古い脳に直接刺激を与えられるもの」ですので、香りが大きな影響を与えるのは当然といえるでしょう。

そんな香りによって、自らの原始的、本能的な部分を刺激し、そこから湧き上がってきたイメージによって、好きな精油を使って世界にひとつだけのオリジナルフレグランスを創作し、さらにそれを目に見えるコラージュ作品として表現する、というのがアロマコラージュ療法の基本となります。

【ホリスティックを体現しているアロマコラージュ療法】

アロマコラージュ療法には、「瞑想、調香、コラージュ、完成した作品を使ったワーク、シェアリング」などといった多くの要素が含まれています。
その中で「瞑想、ボディワーク、心理療法などがすべて融合しています」ので、まさに「ホリスティックな療法」といえるでしょう。

そんなアロマコラージュ療法ですが、大学での研究によって「ネガティブな気分や身体感覚といったものが緩和され、ポジティブな気分や身体感覚が向上する」という結果が確認されているということです。

このような結果が出ているのは、ホリスティックな療法であることはもちろんですが、自分で作品を創り上げ、それを参加しているもの同士でシェアして交流することも大きな影響を与えています。
「香りや作品が仲介役となることで、シェアリングもより活発になる」というわけです。

香りという私たちの本能を刺激してくれる要素を中心におき、それによって心の奥底という、自分でも把握できない領域からわきあがってくるもの自覚し、それを表現していくという作業を通して、そこから産み出された創造物と向き合うことで、自分自身と対話し、また、同様の体験をしている人たちと体験をシェアする。どの要素をとっても、非常に大切なことだと思いますが、それらが一つの療法に凝縮しているというのはまさに画期的なことといえますので、香りや創造に興味がある方は、参加してみてはいかがでしょう？