もっとヘルシーに美しく、気持ちよく! インマインヨガを楽しもう。初夏編

同じポーズでも人によって最初から効果的に行える場合があれば、自然に自分の弱い部分をかばってラクな動きをしてしまう場合もある。 得意なポーズは人によって違い、それは単に柔軟性があるかどうかや筋力の強さ弱さだけではなく、もともとの体の各部位の特徴によっても変わってくることがあることも知っておくとよいと思う。

●ヨガは、人との比較ではなく、人との支え合いが楽しめる。

ヨガのレッスンで先生がよく「人と比べるのではなく、自分の動き、体の状態に注目しましょう」と、言われる。
体や心の変化を知って、今ここにいる自分を感じて行うのがヨガ。
まわりの人にレベルを合わせる必要はないし、みんなと同じようにできないからと落ち込む必要もない。

ただ、誰かといっしょにヨガを楽しむと、ひとりの時にはできないことができることがある。
それは、まわりに刺激されてがんばれるというより、見えない力で支え合えている感じだ。

そんな感覚のことを、ある先生は「みんなひとりきりではありません。仲間の支えにゆだねてみましょう」と、そんな言葉で説明してくださった。
仲間の支えを感じながら伸び伸びと楽しむヨガは安心感に満ちてとてもしあわせで、それはレッスンに通う醍醐味だ。

 

●自分のためのヨガ、自分の中にもどるヨガ。

忙しくてなかなかレッスンに行けないとストレスになったりする。
思うようなレッスンの場が見つからないこともある。
そこで、お世話になっている先生のご協力で、ひとりでも気軽に安心してできるヨガを考えてみた。
それがインマインヨガ。

心配事に心が奪われたり、散漫になりがちな意識を、自身の中心に感じ、自分のためのヨガを行う。
ヨガのポーズをカタチとしてとらえるだけでなく、そのポーズの根本となる動きに注目してみる。
自分に合わせて、そのときの体調やスペース、時間に合わせて気軽に、大切な部分をメインに動かしたり、ストレッチしたりしていく。
そんなヨガを目指したい。

 

●小さな部分に注目すると、ポーズに必要なことがわかってくる

ヨガは本当に奥深く、洗練されている。
そして自由だ。

基本とするところは同じでも、スタイルが違うさまざまなヨガが次々と生まれてくるのはそのためだろう。
同じポーズでも、先生やヨガの種類によって、無数のアプローチがあり、ほんの少しだけ動きや体勢を変えるだけで効く感じがすごく違ってくる。

骨格や筋肉の動き、関節のシステムなどを考慮した基本として守るべきことはおさえなければいけないが、あとは自分の体に聞きながらムリのない動き、気持ちよい動きを楽しむのがよいと思う。

レッスンのとき、先生は「イタキモチイイトコロを探しましょう」とおっしゃるが、ムリをせず、自分の体に聞きながら行うことの大切さを教えてくださっていると思う。

また、同じポーズでも人によって最初から効果的に行える場合があれば、自然に自分の弱い部分をかばってラクな動きをしてしまう場合もある。
得意なポーズは人によって違い、それは単に柔軟性があるかどうかや筋力の強さ弱さだけではなく、もともとの体の各部位の特徴によっても変わってくることがあることも知っておくとよいと思う。
誰でもどんなに簡単な動きのときでも、気をつけたいポイントをまとめた。
これを参考に自分を大切に感じながら行おう。

ひとりで楽しむインマインヨガの注意ポイント
・ムリをせず、自分の体に聞きながら行う。
・軽いストレッチをしてから行うのがおすすめ。
・急に動かず徐々に、やさしく動いていく。
・最初から負荷の重い動きをせず、軽いものから試しながら行う。
・体は毎日、時間、季節、体調によっても違うので、
昨日できたから、今日できると決めつけず、今のコンディションを重視する。
・滑ったり、どこかをぶつけたりしないよう安全を確保して行う。
・呼吸をとめずに行う。鼻で吸い、吐くときは鼻でも口でもよく、とくに吐く息
を意識して行えば、吸う呼吸は自然に行われるといわれている。
・人それぞれ合う、合わないがあるので、自己責任において行い、
不調を感じたら医師の診察を受けるなど、適切に対応する。
・妊娠中や医師の診察を受けている方は、医師にご相談の上で行う。

・水分補給用の水とタオル、ヨガマットがあれば、いつでも楽しめる。

 

●初夏のヘルシーアップにおすすめ基本のポーズ

ダウンドッグで代謝アップ対策
ヨガの基本的なポーズのひとつであるダウンドッグは、休憩のポーズと言われることもある。
どこが休憩? と思うほど、けっこう辛い。
それでも何度も行っていると、体がふっと軽くなり、ラクに行えるようになってくる。

背面を心地よく伸ばすのが基本で、これによって血行が促され代謝アップも期待される。
基本形の他に、初心者向けには、手を床ではなく、壁や椅子に付いて行う方法もある。
この方法なら頭を下げるのが辛いと感じる人も行いやすい。
いずれにしても大切なのは、体の背面全体を気持ちよく伸ばすことだ。