横浜元町で、魔女に出会った。 自然を尊びハーブを使いこなせる魔女になりたい。

ホレ魔女と魔女? 飯島さん。本当の魔女は自分のことを魔女とは言わないそうだ。

●グリーンサム元町には、不思議と楽しみと、魔女の秘密があふれている。

散歩途中、何かに惹きつけられるように、気になって入らずにはいられなくなってドアを開けたそのお店に、魔女はいらした。
黄色い本を手に取ろうとすると、そこには『魔女の12月』と書かれていた。

「私が書いたんですよ」その声の主こそ、お店のオーナーであり、本の著者でもあり、そして店内のあらゆるところに存在している魔女人形たちの生みの親でもある、飯島都陽子さん。
マスコミでも紹介される飯島さんは、著名な魔女だったのだ。
偶然お会いできるなんて、ラッキーだ。
自分の中のかくれていた魔女志願の気持ちが目覚めた。

飯島さんは、こどもの頃から魔女が好きだったそうだ。
大人になってテキスタイルデザインのお仕事でヨーロッパへ出かけることが多くなり、そこでハーブ、そしてハーブ使いの上手な魔女のことを知る。
32年前からここ横浜元町でグリーンサムをはじめる。
当時はハーブを知らない人が多く、「ハーブ茶? 何に? ハブ茶?」なんて言われることもあったそうだ。

・創業以来人気のオリジナルハーブティー。

 

●キッチンウィッチに願いを込めたら、きっとステキな魔法でかなえてくれる。

おとぎ話の中の魔女は、呪文をかけて主人公たちを惑わせいたぶる存在として登場することも多い。
キリスト教が広がる中で迫害を受けた暗い歴史もあったが、ヨーロッパではその後魔女と言えば、ハーブ使いが上手なよい魔女として広く知られ、そのため、キッチンウィッチと言うお守りとして愛されているそうだ。
よかった! ハーブを熟知し、たくさんの人を助けてきた魔女たちがその力のために怖れられるのではなく、愛され、尊敬される世界であってほしい。
飯島さんのキッチンウィッチには、それぞれ物語があるそうだ。

例えば、惚れ薬の媚薬袋を肩に提げてほうきにまたがるホレ魔女。
彼女の媚薬、飲んでみるか誰かに飲ませるか。
どっちにしてもおもしろいことが起こりそうだ。
北欧ではいち早く春を見つけて連れて来ると言われているイースターレディー。
ここにいるいるイースターレディーは680歳! 幸せを運ぶという5つのハーブの袋を腰につけ、黒猫をおともに、ほうきはラベンダー。
靴底には代々続く証のナンバリングが。

・イースターレディーの腰には、幸せを運ぶ5つのハーブ。

 

・靴底には、3167のナンバー!

 

●5月の魔女の暮らしとは? 役立つ知恵とは?

『魔女の12カ月』には、それぞれの月のお祭りやとっておきのハーブの紹介、おいしい魔女のレシピや手仕事、そして魔女のお茶の時間のアイデアなどが書かれている。
魔除けや幸せを呼ぶもの、毎日を楽しく豊かな香りに満ちたものにしてくれる情報がいっぱい。
イラストも飯島さんが描かれている。

「魔女修行をはじめたい」と言うと、「まずは、ハーブを育ててみること」と、おっしゃった。
本の5月のところに書かれているディルを植えてみたいと思った。

さっそく、南大沢のアウトレット敷地内にあるザガーデンに行ってみた。
ここにはさまざまなハーブがたくさん揃っていたが、残念なことにディルは品切れ中だった。
ハーブの苗は手に入りにくいものもある。

ホームセンターでも販売されているが種類に限りがある。
ネットなら有機で育てているところで通販しているところもある。
少しずつハーブを集め育てていけば、いつでも季節のハーブが楽しめる状態できるだろう。

・『魔女の12カ月』を手に楽しい魔女修行をはじめよう。

 

●5月のおすすめハーブのディル。簡単でおいしいディルソースを作った。

スーパーで食材として売られているディルを使って、『魔女の12月』の5月のレシピで紹介されているディルのソースを作った。
ディルは、魔除け草として魔術に使われ、子供のむずかりをしずめるといわれてるそうだ。
材料を混ぜるだけでできあがるが、とてもおいしくなる魔法の調合がなされてるから、本当においしい。
野菜にもビーフにも魚にもあうそうだ。
今回は、サンドイッチに使ってみた。
さわかやな香りが季節を感じさせてくれる。
魔女のレシピの魔法にかかれば、季節のかおりのサンドイッチが楽しめるのだ。

 

●緑のペパーミントライスのとりこになる。

5月のおいしい魔女のレシピにある、緑のペパーミントライスを作った。
ペパーミントがごはんに入る感覚は、ちょっと想像しにくかったが、ベランダにミントの鉢植えがあったので、作ってみることにした。
パセリは、スーパーで売られているものを使用。
レシピは、ミキサーでペースト状にすると書かれえているが、ハンドミキサーで少量を作ったため、ペースト状までいかず、上手にできていないかもしれない。
ペパーミントの茎も入れたが、入れないほうがよいかもしれない。
それでもおいしくできた。バターの風味とほんのりペパーミントの香り。スパイシーなカレーやイタリアン、和食にも。いろんな料理に合いそうだけど、ペパーミントライスの味を充分にメインとして楽しみたい。
ミキシングしているときも、ペパーミントの香りが辺りに気持ちよく広がるのが楽しめる。

・ほんのりミントとバターの風味がおいしい。

 

・ハーブは、マジカルでハッピーなことを運んで来てくれそう。

 

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