大国主大神の御子神の中で一番ミステリアス⁉︎ 日本三大船神事を行う神社の姫神☆阿太加夜努志多岐喜姫神

阿太加夜神社、効験の誉れ高き神も祀られており、霊感を高めるにはぴったりな神社かもしれません。

松江市東出雲町出雲郷に鎮座する阿太加夜神社。
さて問題です、出雲郷はなんと読むでしょう?

答えは「あだかえ」。

読める訳ないと思った皆様、その通り! 普通なら「いずもごう」とか「いずもきょう」とか読んでしまいますよね。
私も初めはそう読みました。
そんな難解な読み方の地名が多くある島根県ですが、この「出雲郷」は結構難易度が高い地名の1つです。
難易度の高い出雲郷に鎮座するのがこれまた難易度の高い阿太加夜神社。
これまたなんて読むのと聴かれることの多い神社の1つで、「あだかやじんじゃ」と読みます。

阿太加夜神社に鎮座する神様の御名は「阿太加夜努志多岐喜姫神」と、これまたなんの熟語または漢詩ですかという漢字の並びに?マークが頭に浮かんでしまいますが、読み方は「あだかやぬしたききひめかみ」。
出雲市から米子市まで広く祀られている全国的には有名ではないけど、実は大国主大神の御子神(姫)の中で一番の実力の持ち主ではないかと謂われる謎多き姫神なのです。
今回は、そんな阿太加夜努志多岐喜姫神を祀る阿太加夜神社をご紹介したいと思います。

 

神代七代の六代目の神々と英雄神を祀る阿太加夜神社

阿太加夜努志多岐喜姫神だけでなく、天地開闢の時に出現した國之底立神(くにのそこたちのかみ)、神代七代の六代目男女一対の淑母陀流神(おもだるかみ)・阿志古泥神(あしこねのかみ)、八岐大蛇伝説で有名な須佐之男神も配神として祀られています。
大地や国土形成の神に大地が完成した事を表す神、そして英雄神とグラウディングを助け、見えざる恐怖や未知なる事に立ち向かう勇気を与えてくださる神々です。

阿太加夜努志多岐喜姫神も謎多き姫神ですが、國之底立神を始め淑母陀流神・阿志古泥神も謎多き神々ですので、まさにミステリアス神社!
その御神徳たるや無限大なのかもしれません!

 

日本三大船神事ホーランエンヤと荒神様

慶安元年に出雲国で大凶作となった時、五穀豊穣を願って松江藩主松平直政が松江城内にある松江城残稲荷神社の御神体を船に乗せて阿太加夜神社まで運んで五穀豊穣を願う祭を行った事が始まりとされる、12年に一度の日本三大船神事「ホーランエンヤ」が行われる神社です。

出雲地方では豊穣を願って一族一門、地域全域の護り神として藁で大蛇の形を編み、作り木に巻き付けて荒神として祀るという風習が盛んで、この阿太加夜神社の御神木に巻かれた荒神の大きさには驚かされます。

大きくて荒々しいイメージかというと、とってもユニークなお顔をしているのです。

隣の御神木に巻きついた荒神も、

これまた個性的なお顔です。
荒神のお顔は地域によって違うので、狛犬を楽しむように荒神の違いを楽しむのもいいかもしれません。

そんな阿太加夜神社、効験の誉れ高き神も祀られており、霊感を高めるにはぴったりな神社かもしれません。
ミステリアスな阿太加夜努志多岐喜姫神と効験の誉れ高き神話はまた次回へと続きます。

お楽しみに~♪

 

《沙久良祐帆さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/sakurayuuho/?c=88928