出逢いのチャクラ PART.15 ~失意の金曜日~

ボディサイコロジスト、おのころ心平です。
今日は、金曜日。今週も1週間、おつかれさまでしたー。

金曜日は「区切り」の日。1週間のルーチンワークの締めくくりです。スキッと終われば気分よくワクワクした気持ちで週末を迎えられますし、そうでない場合は「持越しストレス」を抱えたままの土日になりそう。また、Friday Nightと言えば、デートや飲み会など、なんだか「期待」の高まる日です。でも一方、キリスト教の世界では、金曜日はイエスが磔にされた日、悲しみの日です。

「期待」と「失意」が入り混じる、そんな複雑な金曜日。

第5チャクラをメインセンサーとする金曜日ですが、第5チャクラは、脳とカラダの左右の「切り替え」が生じる首の部分に位置しています。PART6の解説でご紹介した通り、第5チャクラが不活性になると、思いと行動の「逆転」が生じやすく、相手の言葉の裏に敏感になったり、思ってもみなかったことを口走ったり、嘘をついたりしてしまって、コミュニケーションにズレが生じます。

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……というわけで、金曜日の感情BODYは、
悲しみのカラダ = grief body

★金曜日に生じやすい = 第5チャクラ = 七情(悲)
★悲しみのカラダ
悲しみとは、「心に非ず」と書きます。
何かを失った時の気持ち……。大切な人、大切なペット、大切なモノ。
失恋、失望、過去の失敗……。失う、奪われる、引き裂かれる気持ちは、とてもつらいもの。
こんな時、心が正常でなくなるのも無理はありません。本当に悲しい時は、ゆっくり時間をかけて、ココロを取り戻してゆく必要があります。
でも、それをしないまま、過去のぬぐいきれない悲しみをぎゅっと抑え込んだままにしている人は、「期待」と「失望」のバランスが悪くなります。「今度こそは!」と相手に過剰な期待をし、「やっぱりダメだった……」と過剰な失望を繰り返してしまう。相手のちょっとした言動で傷つきやすくなり、自分軸を見失ってしまうのです。

★東洋医学では、悲しめば、気は消える。生きる気力がなくなる。
これが過ぎると内臓全体に栄養が行き届かなくなる、と解説しています。
東洋医学の考え方からすると、「悲しみ」は、もっともリスキーな感情です。「気」がなくなっていくわけですから、カラダを維持するエネルギーがぬけて行き、それが続くと、心臓、肺という生命維持の基本機能に顕著に現れます。

★grief bodyの兆候
・口グセ : 「はぁ……」「ふぅ……」「私なんて……」。
・当てが外れる。失望感が強くなる。人の親切を上手に受け取れない。そして、多くは背中にガチガチの緊張がある。
・まるで風船に穴が開いたかのように、ふしゅーと「気」がぬけていく。
・ダメージ : のどの痛み、言葉がうまく出ない。咳がとまらない。コミュニケーションが面倒になる。
・感情ボディは、気が抜けていくため、臨界がはっきりしなくなる。自分という境界線を失う。また、第5チャクラが担当する「甲状腺」のはたらきも適正を欠くことになります。

★grief bodyは、
「言葉の使い方を見直そう」のサイン。

★grief body対策法
笑いが、免疫力のNK細胞を活性化させるという話は有名になりましたが、実は、悲しみも、NK細胞の活動をいったん引き下げるものの、底を打ったとたん、ぐーんと反転して細胞活性を引き上げるのだそうです。
つまり、悲しみは、感じきってみる、ことに尽きる。
浮かんでは沈み、抑圧しては出す、という状態がカラダに一番よくないのです。

また、「言葉」を担当する第5チャクラは、人間の人間たるゆえんのチャクラ。
人間に与えられた「言葉の力」をかみしめるように、ゆっくりとひと言ひと言を丁寧に発してみましょう。