海猫屋の「不思議なことなどなにもない!」明日に向かって走っ……てないの? PART.3

「許可されて」初めて相手の防壁を越える

以前4コマ漫画にも描きましたが、私はチャネリングやリーディングの方法をアニメ「攻殻機動隊」から学びました。学んだというより、なんとなくイメージを真似して、やってみたらアッサリ出来ただけなのですが……。勿論、今でもそのやり方は変わっていません。

アニメのなかでは、「攻性防壁」といって不正アクセス者を攻撃して防ぐといったものが出てきます。リーディングを行うと、しばしば相手のなかにこの攻性防壁を見つけることが出来ました。これ以上は立ち入り禁止ということです。

例えテレパシーが使えても、相手が許可しないゾーンには侵入出来ないのです。

相手が許可してくれれば、防壁も越えますが(つまりセッションなどで対価をいただいた場合ですね)許可していない相手の防壁を無理に越えることは、こちらがヘトヘトになるか、ダメージを受けるかだけなので、「勝手に人の心のなかをのぞく」なんてことは絶対にしないし、法則上「出来ない」と考えています。

サイコキネシスに関しては、機械と科学の力の方がよっぽど優秀であり実用的です。スプーンを曲げたり、コインを動かしたところで、喜ぶ人はいても私はそんなに楽しくありません。

「サイキックである」ことを否定しているのに……

クレヤボヤンスなのですが、これもテレパシーと一緒だと考えています……が!実は知人に頼まれて、テレビ番組などでよくある超能力捜査官の真似ごとをやったことがあるのです。

ある日、知人がなんの連絡もなしにいなくなったことがありました。仲間たちもも知人の行方を心配しています。私も心配していました。そんなとき知人と特に親しかった人から「せめて安否だけでもわからないか?」という相談をされたのです。
相手の許可がないのに出来るだろうか?と思ったのですが、周囲の意識が知人に向かって大きく流れています。その流れの先を視てみたところ、川辺でぼんやりと缶ビールを飲んでいる知人の姿がみえました。

「なんだか現実から逃げているみたい。2~3日もしたらフラリと帰ってくるよ。」

そして実際にその通りになったのです。
こんな相談に二度ほど関わったことがありますが、ふと思いました。

「相手が生きていたからいいものを、もし最悪の状態にアクセスしたならば、私の精神が持つだろうか……?」
今現在、人探しは基本的にお断りしています。

サイコメトリーは霊能力と関わってきます。
私は魂に関して強い持論があるので、霊能力というものを基本的に受け入れてはいません。地縛霊や浮遊霊はないものと思っています。
ただ神聖な存在となると……。

友人から見せられた2枚の写真。同じ場所を連続して撮ったその写真の片方には普通の木立が写っています。しかし、もう片方には木立の手前に白いモヤのようが写っていました。

「これ神社?写っているのはお狐さんだね、何かお供えでもしたの?感謝しているみたい。足の怪我に気をつけてって言ってるよ。」

場所はとある山のふもとの小さな稲荷神社。写真を撮った友人は山登りが趣味で、登山の前に必ずこの稲荷に参拝しているそうです。この日は燈篭があまりに汚れていたので、見るに見かねて拭いたとか。そして下山のとき足を滑らして転んだそうですが、軽い捻挫でたいした怪我にはならなかったという……。
友人は私の話を聞いてとても喜んでいました。そして次回は稲荷にお神酒をお供えすると言っていました。よかった、よかった。

あれ?サイキックではない証明をするはずが、おかしな流れになってきているぞ?

「いいかげん無駄な抵抗はよせよ、オマエはよぉ。いつになったら明日に向かって走る気だ?」

ラファエルが私の後ろで苦笑しています。

(PART.4へ続く)