海猫屋の「不思議なことなどなにもない!」明日に向かって走っ……てないの? PART.1

自分が与えられた力を思い出したときに……

「私が宇宙から受け継いだ使命とはなにか?それはきっと錬金術だろう……」という予感。では地球における錬金術とは?

その答えを探すために、私はあちらこちらをさ迷い歩き、答えの断片を拾い集めているのだと思っていました。
うっかりと踏み込んでしまったスピリチュアルの道は、想像していたよりも遙かに険しいダンジョンのようなものでした。登ったと思ったら突き落とされ、手にしたと思えばそれは罠だったりしたものです。
そんな迷走のなか、私はレイキと出会い、やっとダンジョンから脱出し真っ直ぐな道を歩み始めるのだと期待していたら……

迷走じゃなく逆走??!

「だって海猫屋さんは最初から宇宙とつながっていたでしょ? 正直、僕は最初『今更レイキは必要ないだろうに……』と思ったけれど、受講する姿を見ていて『あぁ確認作業をしているんだな』と感じていたよ。」

T先生に言われ、そういえば……と、そもそもの始まりを思い出してみました。

私は宇宙からやって来た、私もまた宇宙人である。
誰しもが内側に『私の宇宙』を持っており、思考ではなく直感で、そして誰にも頼ることなく『私の星』を見つけたとき、溢れるように宇宙での記憶は蘇る。

そうです、確かに記憶は蘇りました。そこで思い出した錬金術を地球上でいかにして活かすか?それを考えてきたのです。
まず天使の絵を描くことに着手しました。天使を描くことでメッセージを受け取るようになりました。そしてもっとメッセージを伝えようと、カードを始めました。そうこうしているうちに天使と出会い、会話が出来るようになりました。宇宙とのつながりはますます強く太くなっていきました。

「あのさ、多くの人は天使のメッセージを受け取りたかったり、宇宙とつながりたかったりして、あれこれセッションやらレクチャーやらを受けたりしているんだよ。キミは一体、今以上の何を求めようとしているの?」

この言葉を誰から聞いたのかよく覚えていません。M先生だったか、気功の先生だったか?ひょっとして天使から聞いた言葉だったのか……。
確かにそうなのかもしれません。宇宙から来たという実感を得ただけで充分だったのです。それをあれこれどうにかしようとしたから、迷走していると感じていたのでしょう。

ん?どうにかしようとは?私はどうしたかったというのでしょう?

ひとつは、新しい仕事として収入を得たいと考えたこと。
もうひとつは、「私は本物である」ということを周囲に知らしめたかったということ。

仕事にしたいという考えはあってよいと思います。しかし「本物」に関しては完全なる私のエゴです。
周囲を見渡せば本物なんてほんの一握り。あとの大多数を偽物とは呼びませんが、本物と言い難い人たちが平気でセッションなどを行っています。
私はそんな状況を見ながら、あちらこちらと比較し、無意識に「自分は本物だ」と位置付けていたのです。その結果、入る必要のない迷路に自ら入り、もともと立っていたはずのゴールを見失っていたのです。エゴゆえに迷い、嫌な思いをし、痛い目にあってきたのです。
逆走している……そう指摘されたとき、私ははじめて自分のなかの自惚れと傲慢さに気づくことが出来たのでした。

謙虚であること。

レイキは私に『謙虚であれ』という大切なことを教えてくれたのです。
これですべての問題は解決……いえ、あとひとつ大きな問題が残っています。

サイキックってなんぞや???