ホリスティックケア・プアマナの宇宙の法則・身体の法則 PART.42~母の束縛に応えないことは母を見捨てること

「一卵性母娘」とは?

横浜で女性のライフステージに合わせ、エネルギーワークとボディーワークの組み合わせたクリアリング鍼灸・マッサージの施術をさせて頂いているホリスティックケア・プアマナ(puamana)です

すこし前に「一卵性母娘」という言葉がマスコミで使われていました。母と娘の仲が良く、何でも話し合い、洋服も共有し、時には姉妹に間違われることもあるような母と娘のことです。姉妹に間違われるくらいですから、母親が外見上非常に若いということも特徴の一つとして挙げられていました。

誰もが羨むような仲の良い母娘。しかしクリアリングをしていると、私にはこの関係がとても危うくて脆いものに感じられることがしばしばあります。娘が20代、母が50代という関係であれば、問題はなかなか表面化することもありません。

ところが娘が40代、母が70代となると、大方の場合状況は一気に深刻になってきます。娘が友人よりも母親との関係を密着にして過ごしてきてしまうと、その関係がお互いにとって唯一無二の価値を持つようになってしまいます。つまり、母親は娘を通して社会を感じ、自己の満足と充足感を娘と共有し続けてきたのです。ところが、70代ともなると、さすがに客観的にも「姉妹」とは見られなくなります。肉体的な衰えも明らかになり、かつてのように娘と時間も洋服も共有することができなくなります。すると、今度は、「娘の自由を束縛すること=自分と同じ体験しかさせないこと」、によって自分の不満を解消しようとし始めるのです。

一方、娘はまだ家に閉じこもるような年齢ではありません。しかし、多くの娘が母の束縛に応えないことは、母を見捨てることだと感じているために、母親が今まで自分を育ててくれたことへの感謝を母親への忠誠で表そうとしてしまうのです。さらに複雑なことには、娘が現在は独身で、母親から経済的な援助を受けているというケースも多く、そのことが一層娘の立場を弱くさせているのです。母娘ですから、時には甘えから言い争いに発展することもあり、その時に「言いたいことを言っている」という自覚があることが「自分(娘)は一方的に我慢させられているわけではない」という母親にとって都合の良い解釈に結びついてしまうのも一層事態を複雑にします。

母娘の共依存が抱える問題

一般的には、共依存とされる母娘関係のほとんどに、こうした母親の支配が隠されています。娘が現在独身でいることの背景には、パートナーより母親を大切にしてきたがゆえの離婚の結果であることも珍しくありません。そして、娘である本人は自分が下してきたそれらの決断の背後に母親からの支配があるということに、はっきりとした自覚がありません。そこに気づきそうになるたびに「親への感謝」という一言が全てを覆い隠してしまいます。

娘は、母親の期待に応えることに苦痛を感じながらも、子供として親に恩返しをするという当然の行為が、なぜこれほどまでに自分を苦しめているのか理解することができません。多くのケースでは娘は精神的な疾患を患った期間があるか、または現在も加療中です。そして、それすらも自分の弱さだと周囲からも責められ、そのことで自分自身を責めています。

そもそも、50(40)代の母親が娘と同じ文化に(だけ)喜び、それを利用して実年齢や日常の些事を忘れようとする行動に潜んでいる異常性に気づき、70代になった今も、親という立場を保険にして「相変わらず利己的な主張を繰り返しているに過ぎない」ことを娘がはっきりと自覚しない限り、この問題は解決しないということに気づいて頂きたい、そしてなぜ、それが利己的なのかをクリアリングを利用して是非知って頂きたいと思っています。