オーガニックでヘルシーエイジングライフPART.13~モーニングフルーツ習慣化の有効性~

フルーツの栄養価

前回のPART.12は、グリーン野菜がいかに必要不可欠で病気になり難い体をつくる食べ物であるか、という内容でしたが、今回は体内からのアプローチ第6弾、朝にフルーツを食べることがいかに健康に有効で理にかなっているかの内容です。

朝にフルーツのみを食べる食事法が健康志向の人達や体系と健康維持が不可欠なモデルさんの間で習慣化されつつあります。私もそのなかの一人ですが、水分を多量に含んだフルーツは、食物繊維、ビタミン、ミネラル、フィトケミカルを多く含み、さらにフルーツには抗酸化作用があるポリフェノール、フラボノイド、アントシアニン(フラボノイドの一種)などを多く含むスーパーフルーツがあり、フルーツは私達の毎日の食生活にはなくてはならない食べ物です。

フルーツと体内酵素

人間は食べ物を食べると、口から食道を通って胃へ送られ、胃で消化されてから小腸へ送られて、この間消化液で細かく分解され栄養として吸収されます。次に小腸で消化しきれなかった栄養や水分は大腸に送られ吸収され、残りカスが肛門へ送られて大便として処理されます。

これらのすべてに関与し必要不可欠なのが消化酵素です。消化酵素は常に体内で作られ、これを体内酵素(ボディ・エンザイム)と言いますが、フルーツは唯一それ自体に消化酵素を含んでいる食べ物であることが特徴です。よってフルーツだけを食べると無駄に体内酵素を使う必要がありません。体内酵素を消費しないために、フルーツは単体で食べるべきだということです。

フルーツの消化はエネルギーを必要としない

また摂取した食べ物は体内で最終的に分解され、ブドウ糖、果糖、グリセリン、アミノ酸、脂肪酸に変えられます。これを消化と呼びますが、この時に消費するエネルギーがお米で全体の30%、お肉は70%ものエネルギーを使います。しかしフルーツは体内に入った時に既にブドウ糖の形になっており、エネルギーの消費量がたったの10%です。

通常食べ物は胃の中に1時間半から4時間留まりますが、野菜・果物以外の食物である凝縮食品が少なければ少ないほど、食べ物の組み合わせが良ければ良いほど胃の中に留まる時間が短くて済みます。エネルギーの消費量が少なくて済むという事です。

フルーツは体内に入ると既にブドウ糖になっていることから、胃に長く留まらず直ぐに通過し胃の中では消化されることはありません。よって、フルーツを朝食べると体内酵素を使用することもなく、消化にエネルギーをほとんど使用しないので午前中の活動を妨げることがありません。

何故フルーツを朝食べると良いのか

人間を含むすべての生物は概日リズム(サーカディアンリズム)という、約24時間を周期とする内因性のリズムを持っています。睡眠と覚醒サイクル、血液・体温・ホルモン分泌の変動などが概日リズムの代表的なもので、その中の一つに摂取・吸収・排泄のサイクルがあります。

摂取(昼正午12時から夜8時まで)・吸収(夜8時から朝4時まで)・排泄(朝4時から正午12時まで)と1日24時間を8時間毎に区切るこの人間の生理的な周期がフルーツの摂取方法と大いに関係してきます。口から食べ物を摂取して肛門から大便として排泄されるまで約1日かかりますが、この排泄の時間が早朝から正午までなので、朝は食事をしっかり食べる時間ではないわけです。

体を浄化し老廃物を体外に排出するには水分と食物繊維が必要です。フルーツの消化は体内酵素もエネルギーも使用せず、フルーツに多量に含まれる水分が体内の浄化を助け、食物繊維が排泄の手助けをするので、これが早朝から正午までの排泄の時間にフルーツのみを摂取するのがベストと言われる所以です。そして夜8時以降は食事をしない方がいいと言われるのも概日リズムによるものです。

フルーツのベストな食べ方

最後にフルーツをデザートとして食後に食べる習慣がありますが、フルーツ単体で食べた場合、胃をすぐに通過して腸へ行こうとしますが、他の食べ物を食べた後でフルーツ食べてしまうと、他の食べ物は消化に時間がかかるため、フルーツは胃に留まってしまいます。するとフルーツは胃の中で醗酵し酸へと変わっていきます。

フルーツが胃の中にある食べ物や消化液と接触した瞬間にフルーツを含む食べ物すべてが腐り始めてしまうのです。よってフルーツを食べるときは、フルーツ単体で食べ、他の食べ物を食べた直後に食べないようにし、胃の中が空腹状態の時に食べることが重要なポイントです。

これらのことからモーニングフルーツは理にかなった食べ方であり、フルーツにはヒーリング効果があると言われるのはこのためです。グリーンスムージーを飲んでいる方は朝に飲むスムージーはフルーツを多めにしてグリーン野菜は極少量にするといいでしょう。