「コントロールできない」を学ぶことの意味

前回は、人の心はコントロールできないんです、というところで終わっていました。
今回は、これがこの人生でどのような意味を持つか、ということからお話ししていきましょう。

「コントロールできない、つらい思いなんて、そんなの嫌だわ」と思いますよねぇ。（笑）
「コントロールできないんだ」ということを今世で学ぶ、それが自らの魂が設定してきたひとつの問題集なんです。

それを知るために、つらい想いをするかもしれませんけれども、そのことに気づいたら、ひとつ問題集をクリアしたことになります。人の心をコントロールすることに、愛は、ほぼほぼないんだ、気分が悪かったり、孤独になったりしちゃうんだ、って知ることが“学び”なんです。

人をコントロールすると、気分が良くないことが起きてくる、だからやめよう。

では、どうしたらいいのでしょうか。
これもご存じの方が多いと思います。

その答えは、
〔自分が変わる〕
です。

変わる、許す、赦（ゆる）す

自分が変わる、とは、自分が、何か愛のある方向（自分や誰かが気分がいいと感じられる方向）に一歩でも二歩でも進んでみること、なんです。

それは、自分を大切にすることもそうですし、人に笑顔を向けることもできますし、自分や誰かに良い言葉を一言かけることもそうですね。

丁寧に生きることもそうですし、身体をいたわることも、自分や誰かを赦す（ゆるす）ことも自分が変わることにつながる大切なことです。
そのどれもが、“私たちの人生を変える一歩になる”のです。

そういえば、“赦す”って、普段は使わない言葉ですね。
“許す”は使いますけれどねぇ。

“許す”とは、誰かに何かをしていいよ、という許可を与えること、“赦す”とは、刑罰とか義務を免除する、というようなときに使いますが、ここでは誰かに持っている何らかの“許せない思い”を手放すこと、“憎しみや恨み、怒り”などの想いを手放すこと、としましょうか。

赦す方法はケースによっていろいろありますけれども、その方法のひとつに、今回のテーマである、「人にはその人生で学ぶテーマがある。」ということを知ること、があります。

人は、この世で転生を繰り返しながら、自分を育てるために、まず『自分のことだけを考えて生きていく』という、魂の経験が少ない状態から、多くの転生で多くの愛を学び、『自分の持てる愛を人のために与えていこうとする』（これは、犠牲になる、という意味ではないですよ）、“無償の愛”を体現するような人生に向かう高い霊性を持つ魂へと進化していきます。

発展途上の魂たち

私たちの魂はみんな、転生を繰り返す限りその発展途上にあります。未完成だから転生してきているのですね。だから未完成であたりまえなんです。できないこと、わからないことがあってこその私たちです。

私たちは、その「自分だけ」から「無償の愛」までの道のりのどこかに存在しているとイメージしてみましょう。

許せない人がいる、この許せないことをした人は、「それをしてはいけない」ということをまだ知らず、それを学ぶというテーマを持っていて、それ以上の“光”をまだ経験していないのだ、と思ってみることです。

「まだこの魂は、それがいけない、ということを知らないんだな、これで精一杯なんだ」と思う、例えばそんなふうにです。そして、その自分が受けた“許せない行為”についてはまだ許さなくていいんです。それはいったん横に置いておいて、そして、その人の“魂の存在”にだけ感謝して卒業（意識を離す）します。その魂は、自分にさまざまな魂の学びをさせてくれるソウルメイトです。だから“魂”に感謝なのです。

“許せない行為”については、自分が動けることがある場合、緊急性がある場合には冷静に対処するために動きます。

そして何より、『人や自分を許せないという自分という存在』を許したり、赦したりしてあげましょうか。それは自分を大切にするということにもなりますね。これはあなたの人生を変えるひとつのポイントとして、とっても大事なことなのです。

自分を大切にする？

先日、クライアントさまからセッションの中で「“自分を大切にする”って、よく聞きますが、どうやったらいいのでしょうか？」というご質問をいただいたのです。

これもよく聞く言葉ですけれども、よく考えてみると、具体的にどんなことを指すのだろう、と思いませんか？

この問いに私は、『“自分の身体や心が喜ぶこと”をすることですよ』とお答えしました。
いろいろあるんです。大切にする方法が、ですね。（笑）

それをまとめると、こんな言い方になります。
セッションでは具体的にお伝えすることになりますけれども、こちらではどんなことを指すのか、というところをちょっとだけ書いてみますね。

私たちの魂は、癒したり、休んだり、感動したり、笑ったり、チャレンジしたり、いろんなことにワクワクします。そのワクワクは、私たちの身体の芯から湧いて出てきます。

みなさんもこの人生の中で、このワクワクを経験されたことがあると思います。
このとき、私たちの身体や心が喜んでいることがどのようなことなのか、ということについて、私たちの“感覚”に意識を向けてみることで感じることができるのです。

「今、身体や心に、どんなことをしてあげたら自分は喜ぶだろう。」
そんなことをいつも聴くようにしてみましょうか。
このとき、アタマに聴くのではなく、身体と心に聴く、というのがポイントです。

「何を食べたい？」
「どこにいたい？」
「何をしたい？」
そしてその答えを、心を込めて想像してみます。
（うんうん、確かに嬉しい！）
そう思えたら、できる範囲でそれを実行してみましょう。

音楽を聴くのでも、映画やドラマを観るのでも、近くでケーキを買ってくるのでも、あったかいお風呂に浸かるのでも、どんなことでもいいのです。

ワクワクをたくさん感じると起こること

ワクワクを感じることは、自らのエネルギーの波動を高め、あなたの人生で設定された、いくつもの運命の中で、最も幸せな“笑顔の人生”に向かうきっかけとなっていきます。

これは、あなたの中の“もう一人のあなた”＝本来の自分の声を聴いて生きる、ということにつながります。つまり、“あなたらしさ”を引き出すことになるのです。

あなたらしく生きることができるようになると、この人生がとても楽になります。
よくセッションでお目にかかる皆さんから、「こう生きればいいんだ、ということがわかった」という声をいただきます。私は、その心の底にある“あなたらしさ”やあなたの少し先の未来に準備されている“道”を読んでお伝えしているだけなのです。

「自分（の想い）が変わる」
って、こんなに嬉しいことなのです。

その人生は、これまでの物質重視の《土の時代》から、知性・コミュニケーション・個人の内面など、形のないものが重視される《風の時代》を生きるために、一生懸命にもがいてついていくというものではなく、輝きながら自然に流れていく、素敵な人生になっていくのです。

あなたの人生を、心から応援しておりますね。

今回も最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございます。

それではまた……！

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