蓮村誠先生インタビュー「アーユルヴェーダで健康になる秘訣を教えてください!」PART.10「健康情報に惑わされなくて済む方法」

健康情報に惑わされなくて済む方法

前回に引き続き、TRINITY Vol.50の「専門医が教える健康生活のオキテQ&A」企画のなかで伝えきれなかった、蓮村先生直伝のアーユルヴェーダの健康法をTRINITY WEBでご紹介していきます。

はじめに、蓮村誠先生は日本では大変希少なアーユルヴェーダドクターです。クリニックでの診療以外にも、アーユルヴェーダ式毒だしの著書をたくさん執筆されており、ご多忙な日々を送られています。そのようなご多忙な中でも、常にアーユルヴェーダの叡智に沿った生活を送られており、誰もが欲しいと願う若さと健康を保たれております。去年は歳が離れた若くて綺麗な女優さんとご結婚されました。そんなイキイキと輝いている蓮村先生に、いつまでも健康でいられる秘訣をお伺いしてきました。

 

健康情報に惑わされなくて済む方法

──現代の私たちの生活の中には、さまざまな健康情報が氾濫しています。例えば、これは食べても良いとする考えもあれば、全く同じ食べ物を食べない方が良いという考えもあります。こうなってくると、一体何を基準に、良し悪しを判断すればよいのかわからなくなる人がたくさん出てくると思うのですが、先生はその所をどのようにお考えでしょうか?

知識は必ず、その知識を用いる人がいて、その用い方があって、その対象となる知識があります。
例えば、牛乳は身体に良いという人と、悪いという人がいますが、多くの場合、論文では牛乳は悪いとされています。しかし、古くから牛乳は健康食だとも言われています。ではどちらが正しいのかという議論になりますが、「牛乳は健康にいい」という知識を成立させるためには、誰が飲むか、どうやって飲むか、その牛乳がどういう状態なのかの3つが無いと正しい知識にはなりません。つまり、たんい牛乳が身体にいいか悪いかというだけでは、知識ではないという事です。

牛乳は、空腹な状態の人が、温めて、他の物と一緒ではなく単独で飲むときに、初めてオージャス(活力)となります。しかしこれ以外の飲み方をすると、牛乳はアーマ(毒素)になります。だからご飯を食べながら牛乳を飲んだりすると、アーマ(毒素)になるから健康に良くないという結果が出てしまいます。牛乳は、単独で、もしくは甘いものと一緒に、温めた状態で空腹のときに飲むというのが正しい知識です。

──たとえば、健康法に関してはいかがでしょうか?

いろいろな健康法がありますが、この3つが揃っていないものが多いです。 例えば水を2リットル飲むと良いという健康方法がありますが、それは十分に消化力の強い、身体が熱い人がやれば、適度な浄化になって良いですが、身体が冷えた女の人がやったら、かえって身体が冷えてしまい健康を害してしまいます。

今までに、グリーン・スムージーやローフードを食べている人をたくさん診てきましたが、日本人の女性で、健康になっている人は一人もいませんでした。なぜかというと、女の人は元々消化力が弱い傾向があり、それに合わせて温かいものを食べなくてはいけないのに、逆に朝から冷たいローフードを食べたり、グリーン・スムージを飲んで身体を冷やしてしまえば、健康状態が悪くなってしまうのです。

ですから、「何を」だけではだめなのです。「誰が」「どうやって」が揃わないと知識にならないのです。アーユルヴェーダでは、必ず知識といった場合は、「誰が」「どうやって」「何を」の三つを含みます。ですから、同じ方法や食べ物でも、合う人、合わない人もいるし、同じものでも食べ方によっていい時もあるし、悪いときもあり、変わるのです。

アーユルヴェーダドクター 蓮村先生に聞くシリーズを最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。皆様の日々の健康の役に立つことを願っております

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■マハリシ南青山プライムクリニック
http://www.hoyurishikai.com/data/doc.html

■TRINITY Vol.50の詳細はこちら
TRINITY Vol.50は現在書店にて好評発売中です。P33に先生のインタビューが掲載されております。そちらも合わせてご参照ください。
https://www.el-aura.com/?p=49773

■蓮村誠先生が「健康生活フェア2014 in YOKOHAMA」で講演されます
http://www.healthylifefair.net/