気持ちが落ち込んだときにはマンダリンが有効!?~ストレスと海馬の関係~

海馬はストレスの影響を受けやすい

アロマオイルに使用されるマンダリンには、脳に良い影響を与えるといわれるノビレチンという成分が含まれています。ノビレチンは脳の海馬という部分に働きかけ、神経伝達を活性化させるという研究報告がされています。海馬は学習や記憶の形成に深く関係する器官ですが、ストレスによる影響を受けやすい部分ともいわれています。

人間はストレスを感じるとストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールを分泌しますが、うつ病患者ではコルチゾール濃度が高くなり、これが神経を傷害して海馬を萎縮させることが明らかになっています。

当店にも、うつ病で悩まれている方々が来店されることがありますが、これまでのところ、何年間もうつ病で悩まれていた方々の多くが、短期間で仕事復帰される程度にまで改善されています。この短期間での症状改善理由のひとつとして考えられるのがノビレチンの海馬への働きかけです。当店で行うヘッドスパ形式のアロマタッチには様々なアロマオイルを用いますが、うつ病で悩まれている方にはマンダリンをブレンドすることがあります。

「頭が軽くなった」という感覚の意味とは?

血液と脳との間には、物質の移行を制限する血液脳関門と呼ばれる機能が備わっていて、ここを通過できる物質は限られているため、脳に使用できる薬は多くないといわれますが、ノビレチンは血液脳関門を通過し、海馬に対して有効に働きかけることが確認されています。

かつてお客様に、「今まで頭のなかにスカスカとしたすき間があったような感じがしていましたが、アロマタッチが終わったらすき間がスッと埋まった感じがします」といわれたことがあります。これは先に述べた「海馬の萎縮」という観点に立って考えてみると、とても興味深い感想です。

また、うつ病や気持ちが落ち込んで来店される方々は、アロマタッチ後、一様に「頭が軽くなった」とおっしゃいます。これは有効成分がシッカリと脳に届けられた結果、脳のなかに生まれたゆとりが「頭が軽い」という言葉として表現されるのかもしれません。

イライラが募ったり、気持ちが落ち込んだりしたときには、お風呂に数滴のマンダリンオイルを入れてリラックスしてみてはいかがでしょうか?