怒りを感じた時の瞑想~ティクナットハン師が教える、感情との付き合い方

怒りの感情には、まず
何も言わない、そして行わない

怒りを感じたときには、何も言わず、行わないのがいちばんです。あなたの心の怒りの種に水をやる人や状況から、意識をそらすべきかもしれません。その時間を使って、自分自身に立ち戻ってみましょう。意識的な呼吸と屋外での歩く瞑想を実践し、体と心を静めてリフレッシュしましょう。心が静まりリラックスしてきたら、あなた自身と相手、あなたの心に怒りをつくった状況を深く観ることができます。往々にして、ある人との関係において問題が起こるのは、あなた自身が受け入れられない自分の弱さの特徴が、その人にもあるからではないでしょうか。人を愛し自分を受け入れられるようになると、それがまわりの人たちにも広がっていきます。
怒っているときには、歩く瞑想がとても役に立ちます。歩きながら唱えてみましょう。

息を吸いながら 心に怒りがあることに気づく
息を吐きながら この感情が深いだと気づく

歩く瞑想をしばらく行ったあと、これを唱えてみましょう。

息を吸いながら 心が静かになる
息を吐きながら 私はじゅうぶん強くなり もう怒りの世話ができる

心がきちんと静まり、怒りから目をそらさず観られるようになるまでは、呼吸や歩みや美しい景色を楽しむことにします。しばらくして怒りがおさまれば、それを直視できるくらいに心が安定し、その原因の理解につとめ、怒りを根本的に変えていく取りくみができるというものです。

出典:『ブッダの幸せの瞑想』(サンガ)
著 ティクナットハン
訳 島田啓介+馬籠久美子

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Photo:Taisuke Yoshida