エンジェル・セラピスト®夫婦のスピリチュアル子育て PART.34~認めることの大切さ・ベビーサイン教室にて(寛子編)

赤ちゃんだって伝えたいことがある
手話とジェスチャーを使う「ベビーサイン」

前回から、赤ちゃんとのコミュニケーションについて意識していることを紹介しています。
・ 赤ちゃん扱いしない
・ 確認・合意を取る
・ きちんと説明をする
・ 感謝、労いの言葉を伝える
・ 出来たことを認める
などです。前回は「赤ちゃん扱いしない」についてでした。

今回は「出来たことを認める」について、頭では大人も子供も関係なく大切だと分かっていたこと。しかし、赤ちゃんとのコミュニケーションを通して、こんなにも「認める」ことが大切なのだと実感したことを、紹介します。

娘の小葉(このは)が5ヶ月の時から半年間、ベビーサイン教室へ月1回通いました。
「ベビーサイン」(http://www.babysigns.jp/)とは、話し始める前の赤ちゃんと簡単な手話を使ってコミュニケーションを取るというものです。

まだうまく話せない赤ちゃんも、本当は泣く・愚図る以外に意思表示をしたいと思っています。伝えたいことがたくさんある赤ちゃんの気持ちを、手話を通して垣間見ることが出来る、画期的な方法だと感じます。

ベビーサインの適齢期は、腰が据わって「ひとりすわり」が安定してから。安定しておすわりをしながら両手を自由に使えるようになるころ(早い子で8ヶ月頃以降)を目安に、少しずつサインが使えるようになります。
先月全6回を修了し、いくつかのサインを使って意思表示が出来るようになりました。

現在11ヶ月の小葉も、使えるサインが増えてきています。1歳を過ぎるころには、使えるサインも爆発的に増えていくそうで、200種類以上使いこなせるとも言います。今からとても楽しみです。

手をニギニギ、両手をトントン…
これは何のサイン?

通い始めた生後5ヶ月の頃は、まだ安定したひとりすわりは出来ませんでした。
最初の数ヶ月は、教室で習ったサインを日常で見せながら話しかけることが続きました。最初に赤ちゃんからサインを見せてくれる「ファーストサイン」はいつだろう?と楽しみにしつつ、でも焦らずに。サインを見せた時のニッコリ笑顔(サインの意味、分かっているよ!)というやりとり楽しんでいました。

今年の1月、生後8ヶ月になったばかりの頃のこと。
抱っこで甘える時に、手をニギニギするようになりました。
そして、離乳食を食べるときに気分が盛り上がって机をバンバン叩くことが多かったのですが、両手をトントンと合わせることも増えてきました。
「サインを出そうとしているのかも。でもファーストサインはまだ……かな」
程度の認識でした。

そして1月に4回目(4ヶ月目)のベビーサイン教室に参加したときのこと。
毎回、先生にそれまでの様子を伝えてアドバイスを貰います。

・ 赤ちゃんにどんなサインをどのタイミングで見せたか
・ 見せたサインに対して、赤ちゃんはどのような反応を見せたか

その時に、甘える時のニギニギと、食事の時のトントンという動作を報告すると、
「ファーストサイン認定しましたか?」
と先生に言われました。
その時は夫婦で参加していたのですが、
「いえ、ファーストサインはまだかなと思ったのですが……基準が厳しいですか?」

先生に言われたことで、ハッとしました。
「サインかな?」と思いつつ、つい、完璧なタイミングで綺麗な形でサインを出すことをイメージしていたのですね。

いつサインを出すかと焦らずに接していこうと思っていた自分が陥った罠は、焦らない代わりに「いつかサインを出す時はこうだ」というちょっと先の理想ができあがっていたのです。

手をニギニギするのは「おっぱい/ミルク」のサイン、両手を合わせるのは「もっと」のサインです。
こちらが正しい手の形を見せ続けることに、固執していたのかもしれません。
まだ手を動かすことも練習中の赤ちゃんにとっては、タイミングも動かし方も、こちらのイメージするようにはならないのです。

赤ちゃんが教えてくれた
「認める」ことの大切さ

赤ちゃんなりにサインを使おうとしていることを認めることが、大切なのですね。
先生から言われました。
「その二つのサインを、“ファーストサイン認定”しましょう!」
小葉を囲んで拍手をすると、とても嬉しそうな笑顔を見せていました。

そしてその教室の途中から、変化が起きたのです。
教室で授乳をしているとき、はっきりと綺麗な手の動きで「おっぱい」のサインを出し始めました。
そして帰宅後から「ニギニギ(おっぱい)」「手をトントン(もっと)」の二種類のサインを駆使して、いろいろな場面で使うようになったのです。

甘えたい時だけでなく、ママを呼びたい時も離れたところで手を差し出して「ニギニギ(おっぱい)」。何か主張したいことがあると、手をトントンと高速で、というように。

様々なシチュエーションで、使える2つのサインを可能な限り駆使しているようでした。
ファーストサイン認定=出来ていることを認めることの大きな効果だったのです。

(ベビーサイン教室体験談は、次回寛子編に続きます)