寒くて凍えそう!? そんな時には心も身体も温めるジンジャーティ~生姜紅茶~

生姜は何故冷え症に良いの?

寒い日が続いています。うちの前には、未だ先日の大雪の名残が残っています。暦の上では2月4日に立春を迎え、これを境に少しずつ温かくなっていくそうですが、寒さのピークを抜けるのはまだ先のようです。

「冷えは万病のもと」といいますが、体温が1℃低下すると免疫力の低下は30%以上となり、様々な病気にかかりやすくなるそうです。先日、私用で病院にお見舞いに行こうと思ったら、それこそ「インフルエンザ流行中のため面会できません」とのことでした。寒さにやられてしまう人、本当に多いみたいです。

まったく、この寒さもどうにかならないものかと思いつつ、なぜか頭の中で「の●太くん」に頼みごとをされて、「しょ~がないな~」なんて渋々ポケットの中に手を入れてゴソゴソしている「ドラえ●ん」イメージが浮かんできました。

そんなわけで、やや強引ではありますが私のポケット(?)から出て来たキーワード、『生姜』についてお話します。

「寒い日には生姜がオススメですよー」という話は度々出て来ますが、そのまま忘れてしまう方も多いと思うので……って、私だけかもしれませんが、この際ですので一緒に勉強していきましょう。

あまり知られていませんが、原産国は熱帯アジアだそうです。お寿司屋さんに置いてあるので何となくアジアンテイストを感じてはいましたが、本当にアジアだったのですね。

ちなみにインドでは紀元前300~500年前には食べ物としてだけではなくお薬として使われていたそうです。想像以上に古い歴史を持っていたのですね。日本では『古事記』にも記されているようですが、実際にはもう少し前の時代から存在していたそうです。ヨーロッパでは、紀元前には伝わっていたそうですが気候の関係で栽培に適さなかったようです。

中国では漢方としても有名です。『生姜』(しょうが)と書いて「ショウキョウ」と読みます。風邪にも効果がありますし、色々便利ではありますが、漢方の話になってしまうと奥が深すぎるので興味のある方は専門家や漢方医に聞いてみて下さいね。

寒いと空気も乾燥して喉も渇きやすくなる気がします。そこで、生姜を飲み物として楽しむのもなかなか良いのでご紹介します。

冷え症の解消におススめの取り入れ方

生姜と相性が良く、生姜の効果を更に高めるのにオススメなのが紅茶です。
プチ・トリビアですが、紅茶は緑茶を発酵させたものです。同じお茶ですが、身体を冷やす緑茶と異なり、紅茶は身体を温めてくれる作用があります。確かに暑い日に緑茶を飲むとスッキリした気分になりますものね。

紅茶には強い抗酸化作用があり、万病の原因とされている活性酸素の除去をしてくれる「テアフラビン」が含まれています。「テアフラビン」は風邪のウィルスを殺す作用もあるそうです。先ほど漢方の話をした時に少しだけ触れましたね。身体を温めてくれるショウガと紅茶の組み合わせは最強です。何となくリッチな気分にもなるので楽しさも倍増です。

 

 ★生姜紅茶の作り方★ 
材料
・生姜:10g(親指大)
・紅茶:カップ1杯

作り方
①すりおろした生姜をガーゼで絞り、生姜汁にする。
②熱い紅茶に、①の生姜汁を小さじ1~2杯入れる。

飲み方
1日に2~3回ほど飲むと効果的です。

 

生姜紅茶を飲み続けると、風邪をひきにくくなります。もちろん、だからと言って飲みすぎたらダメですよ。ごく稀に、勧められるとサプリでも何でも過剰摂取したくなる方がいるそうですが、とても不健康ですので適量を守って下さいね。

生姜と紅茶、どちらにも身保温作用、殺菌作用、免疫力促進作用があるため、日頃から飲んでいなくても、風邪のひき始めに生姜紅茶を1日3~4杯飲むと症状がひどくなるのを防いでくれます。

生姜紅茶に黒糖を足して『黒糖生姜紅茶』なるものを作ってもオススメです。こちらはダイエットにも効果的だそうです。間食も自然と減って、とっても健康的です。

「生姜と黒糖、何の関係があるの?」と思うかもしれませんので、その点についても少しだけ解説しておきます。折角ですので専門用語を1つ覚えておきましょう。

漢方の言葉なのですが「相使」と呼ばれる言葉があります。これは生薬を配合する考え方に基づいていて、どちらか一方を主として、他の薬物や食材が主薬の効果を高めるという意味です。
生姜と黒糖は「相使」の関係にあるので、生姜に黒糖を加えることで、黒糖が生姜の身体を温める作用をより一層高めてくれるのです。

もちろん、味の相性も大事ですよね。生姜のピリっとした味を黒糖がマイルドにしてくれるので、とても美味しく飲めると思いますよ。ぜひお試しくださいね。

これで寒さ対策もバッチリ!
心も身体もポカポカに温めて、元気に春を迎えましょうね!