見えるモノでも見えていない~そこに確かにある存在~

人間の視覚には限界がある!

見えないモノを「見よう」とするのは、ちょっと日本語的にもおかしいですよね。見えないのだから「見えない」という日本語になる。

酸素を見ろ、って見えないですよね。
幽霊やUFOを見ろとかも、僕はどうやっても見えませんし。
でも、実はいつもそばにあるのに、見ようと思えば見えるのに、見ていないモノは凄く多いんです。
しかし意識すれば、見えていないモノを見ることは意外と容易です。

試しに、ちょっと視覚をしっかり使ってみましょうか。
今ご覧のこの記事。おそらくパソコンのディスプレイ上に文字が映し出されて、それをご覧になっていると思います。
そのご覧になっているディスプレイと、ご自身との間には当然空間が存在していますね。ディスプレイと密着してご覧になっている方はいないと思います。
そのディスプレイとご自身との空間に何があるでしょうか?
空気? 酸素? ダークマター?
色々な答えがありますが、そのどれもが正解であって、不十分です。

今この瞬間にその空間に何があるか?というのは現代技術をフルに使っても全てを把握する事は不可能だ、と僕は思います。
何故なら人間の視覚には限界はあるし、さらに現代の最新の計測機器をもってしても、未だに発見されていない物質もあります。

というわけで全てを把握する事は出来ませんが、それでもよくご覧になってください。あまりディスプレイを見続けると目に悪いので、別に他のモノでも良いです。そのモノとご自身の間に何があるでしょう。

空間を良く見て下さい。見ていると、微細なホコリやチリが見えてきませんか?
チラっと横切るというか。それは普段まったく気づかない微細なホコリです。
普段はまったく気付きませんが、その空間に「何かある」という意識で見ていると、何か見えてくるものなんです。

普段見えていないモノにこそ重要な役割がある

恋人同士が、キミとボクの間には愛しかないよ、なんて甘い言葉を囁いたりしますが、いやいや、むちゃくちゃ色々ありますよ、実際ホコリやチリ、カビ、菌、ウイルスとか。(こんな言葉のやり取り実際ないですけど)

もちろん人間の視覚能力には限界がありますから、その能力以上の菌やウイルスなんてモノは当然見えませんが。
でも、意識したら見えてくるモノというのは、「普段見えているのに見ていない」という事になって、これは「見えるのに見えていない世界がそこにある」という事になってきますね。

そこには何時もホコリやチリが無数にあるのに、僕らはあまりにも微細なので存在しないモノとして扱っています。
そういう人間が普段見えていないモノが、実はこの世界では物凄く重要な役割をしていて、僕らが物を食べ、生きるのに無くてはならない存在なんです。

それは漬物作りでは絶対に不可欠だし、この小さな存在なしには漬物屋は存在出来ません。むしろ人間は存在出来ません。
そしてそれは、僕らが気付かないだけで、常に側にあって活動しています。

いつもホコリやチリを意識して生きたとしても、それは人間生活にとってあまりメリットはないのですが、しかしこういった視覚の使い方というのは非常に面白いので、ちょっとした事に使ってみてはどうでしょうか?
他にも新しい発見があるかもしれません。
これは何も視覚だけに限らず、五感全てに利用できます。
普段意識しない存在を意識した途端に、そこに確かな存在を「感じる」事が出来るはずです。