エンジェル・セラピスト®夫婦のスピリチュアル子育てPART.24~ありのままの承認欲求で癒しを与える娘(潤治編)

本当の望みを表現できる勇気と知恵を与えてくれる娘

つかまり立ちを始めた愛娘、小葉。
ハイハイを通り越していきなり直立歩行を試みようとしてダイナミックに転ぶ姿勢に、彼女の無謀さと見るか、この世をとても安全な世界と信頼している態度か、それを見る側の世界が投影されます。

そして、彼女の「私を見て、そして褒めて」という要求がすさまじいです。
上手に立つことができると僕たちのほうを振り返り、ニコッと笑います。
その笑顔は、褒めて褒めて!とリクエストしているわけです。
その姿に僕自身の心が和むことを感じています。
ありのままに「褒めて欲しい」と求める姿が心地良いです。

そして、なぜか、「スゴイ!スゴーイ!」と褒めている僕が癒されていきます。
きっと僕の中に次のような心に刻まれたプログラミングがあるのでしょう。

あからさまに褒めて欲しいという恥ずかしい真似はするべきではない。
たとえ褒められたとしても謙遜して嬉しいという本音を見せるべきではない。
褒めてくれているけど、それは本心からではないでしょう?

ずいぶん、周りにどう思われるか?という指針で行動してきたようです。
周りからのプレッシャーと言っても良いかもしれません。

本当は喉から手が出るほど、褒めて欲しいと思っていながら、そのような気は少しも無いような振りをしていたわけですね。そして、そのような態度には、副産物が生じます。

つまり、「○○すべきだ。」や「○○すべきではない。」という自制をすると、それとは反対の衝動が生まれるということです。

例えば、以下の自制があるとします。

どんな時でもポジティブシンキングでいるべきだ。
ダイエット中にケーキを食べるべきではない。
接する人すべてに笑顔でいるべきだ。
会社ではビジネスマンとして振る舞うべきだ。
受験勉強に集中するために恋愛はするべきではない。

そのような自制があると、抑え込まれた感情があるわけです。

ネガティブなことを言って内にこもりたい!毒を吐きたい!
ダイエット中だろうとケーキは食べたい!甘いもの大好き!
接するすべての人に笑顔なんて無理!イラッとすることだってある!
会社でビジネスマンとして振る舞うのは疲れる!感情的なコントロールが難しい。
受験勉強をしていたって恋愛はしたい!勉強がすべてじゃない!

本音……ということでしょうか。それよりも「あるべき姿」を演じすぎて、その反発のような感情です。ある自分への縛りが自分らしさを失わせ、僕たちを檻の中の鳥にしてしまうのかもしれません。

この本音は抑制すればするほど、「ジキル博士とハイド氏」の極悪人ハイド氏のようになり、爆発力を持って姿を現してきます。

例えば、予想される姿は、
抑え込んだネガティブな感情が自宅では鬱状態を引き起こす。
ダイエットしている時に限ってスイーツの無茶食いをしてしまう。
作り笑顔に疲れて、引きこもる休日を過ごす。身内に厳しくなる。
会社を一歩出ると、まるで別人格になるか夜の街に消えていく。酒癖が悪い。
受験勉強中なのに、病的に出会い系サイトにハマり、散財する(時間もお金も気力も)。

しかも、その自制と抑制は巧妙に姿を変えていきます。感情を抑え込んでいることにも気づかないこともあります。「あるべき姿、理想の自分」という役割を目的にしてしまうことです。

「○○のために」「○○として」「○○なのだから」などというところでしょうか。人生の役者になる、ということです。自分が一体何者なのか?分からなくなる可能性があります。「自分探し」という言葉が流行るのは、多くの人が役者になっているからかもしれません。

受験のために・受験生として・受験生なのだから……と自制したところで、心の奥底で望んでいることは姿を現します。

子供のために・親として・大人なのだから……と心の奥底にある本当の望みを抑え込み、自分自身をハイド氏にしてしまうなら、その本当の望みを表現できる勇気と知恵を身につけたいですね。

愛娘、小葉はありのままの承認欲求で大人の僕に、その勇気と知恵を与えてくれるわけです。

そして、心の奥底で願っているものは、幼少期に抑圧してしまうことが多々あり、(べき思考というものですね。)反動は大人になってから萌芽することになります。その根底にあるものを知り、癒すことは、人生をシンプルにして人間関係や仕事への姿勢、豊かさの引き寄せを発生させます。

自分と対話する時間もいいものですよね。
その機会を娘にもらっているように思う日々です。