Mediumship(霊媒の役割)~より大きな気づきに至るドア~PART.1

人生には大きな意味があることを明らかにする

ミディアム(媒体)という言葉には多くの意味がありますが、そのうち一つはチャンネル、あるいはコミュニケーションのシステムという意味です。

電話もコミュニケーションのミディアムです。サイキック能力がミディアム(霊媒)として使われると、サイキックはスピリットの世界の電話になります。

霊媒は幽霊、他界して向こう側の世界へ行った愛する者たち、霊媒以外の人の親族、天国にいる動物、天使、守護霊、さらには神とコミュニケーションをとります。稀ではありますが、悪魔とコミュニケーションをとることもできます。

霊媒の仕事は、メッセージを受けとる人にとって驚くほど効果的な癒しの経験になることがあり、また、メッセージを与えるスピリットにとっても癒しとなることがあります。理解や許し、愛のメッセージは、私たちやあの世の人々がよりよく生きる一助となります。

霊媒の役割のうち、もっとも見逃されているのは、人生には日々の悩みや心配事以上の大きな意味があることを明らかにするという役割だと思います。

死んだら無になるわけではないことは、なにを意味するのでしょう?
私たちのスピリットと魂が生きつづけることは、なにを意味するのでしょうか?

こうした疑問に、私は今ここで答えようとは思いません。なぜなら、私たちは一人一人、異なった魂の道を歩む異なった旅をしていて、私の答えは皆さんの答えに調和しないかもしれないからです。

大事なのは、こうした疑問に対して、自分で答えを探すことです。答えは自分の中に見つかるとも、自分の外側に見つかるとも、断言することはできません。なぜかと言うと、ワンネス(すべてが一つであること)に気づく状態にある時には、内側も外側もなくなっているからです。

外側のサインは自分の中で響き、自分の内なるサインは自分の周りに影響を及ぼします。私が、守護霊や天使やクライアントのあの世にいる親族に接触する時、もたらされた情報はクライアントだけでなく、私にも、メッセージを与えてくれた存在にも影響を与えます。私たちはみなつながっているのです。

日本では、残念なことに昔のほうが現在よりも、各家庭に小さな祭壇がありました。西洋人は、こうした祭壇を祖先崇拝の一種と誤って解釈していますが、実際には、日本人家庭にある祭壇は、日本人が祖先との絆や、自分たちがどこから来たのかを思いだすための手段になっています。

日本人は、水や米、果物、花などのお供え物を祭壇に置きますが、崇拝するためではなく、感謝し、つながりを感じるためにしています。日本のクライアントの多くは、亡くなった親族と日々コミュニケーションをとっており、私のような霊媒を必要としていません。すばらしいことではないでしょうか?

私たち西洋で暮らしている人間は、特別な人や教会だけが、スピリットの世界との交信を許されていると教わってきました。事実、死者と話をするのは罪だと教えている宗教もあります。熟練のヒーラーや才能豊かなヒーラーの助けを借りずに幽霊や悪魔に話しかけるのは賢明ではないかもしれませんが、善良な天使や守護霊やあの世にいる愛する者たちに話しかけることにはなんの危険もありません。

~PART.2へつづく~