『日本ふしぎ発見番外編』ヘルシー&ナチュラルの冒険~「オステオパシー編」PART.1

私(三浦正雄)は、20代の後半にヘルシー&ナチュラルに目覚めて以来、様々な事を試みてきました。何をするにもいちばんの基本は健康だと思っています。その中で発見したことや得た情報を、ご紹介してゆきたいと思います。

日本では、まだまだ東洋的な自然治療の医術は、西洋医学に比して軽視されることも多く、実際に社会制度としても保険が適用されにくいなどの問題もありますが、TRINITYの読者の方はそうした偏見から自由な方であると思います。

若い頃に整体の素晴らしさを知りましたが、しかし、そのなかでも、飛び抜けて効果のあるオステオパシーという整体(?)に出会ったのはかなり後のことでした。
これから数回にわたって、オステオパシーという高度な整体(?)とそれを体得された先生にインタビューを行ってみたいと思います。

 

オステオパシーって何?

では、湘南の中心地である藤沢で、オステオパシー治療で、多くの方々の身体の悩みの解決に尽力されている東江英行先生をご紹介いたします。それでは、東江英行先生、よろしくお願いいたします。

――まずオステオパシーという言葉を知らない方のために、オステオパシーと言う言葉の説明をお願いいたします。

ギリシャ語の「Osteon:骨」と「Pathos病気」という言葉から 「Osteopathology」となり略して「Osteopathy」となりました。
これは骨の病気という意味だけではなく、骨を含めた全ての生命体の治療と言う意味です。

――全ての生命体の治療とはスケールが大きいですね。語源はギリシャ語なのですね。ルーツは西洋のようですが、東洋的な発想なのでしょうか?

東洋的な発想です。
オステオパシーが生まれた時代の医学は、現在のような薬剤はほとんどない時代でしたが、基本的には現在の西洋医学と考えは同じで、悪いものを攻撃する医学でした。現在の薬剤の代わりにヒ素や水銀などを使ったり、ヒルに血を吸わせたり、動脈を切開したりなどの手段で、病巣を攻撃していました。そんな医療ではかえって悪化したり、死亡したりする事も多かったのです。
オステオパシーの創始者であるスティルは、それに嫌気がさしていました。その後、自分の子どもを病気から救えなかったという事もあり、攻撃型ではなくもっと人間本来持っている自然治癒力を生かそうと考えました。このようにして始まったオステオパシーは調和型の医療ですので、東洋的です。
実際にスティルが鍼灸、漢方などの東洋医学を研究していたどうかは良くわかりません。

――それでは、施術上は、オステオパシーとはどのような整体なのですか?

まず整体には明確な定義はありません。
日本ではオステオパシーは残念ながら法整備がされていないので、仕方なく整体の一種であると説明する場合もありますが、オステオパシーは、そのままオステオパシーとしてご理解いただいた方が良いと思います。オステオパシーは自然治癒力を充分に活かして、身体が本来持っている機能を取り戻し、健康に導く医学です。
治療の対象は体の全てで、骨や筋肉だけではなく内臓、血管、神経などの体の臓器や組織。また目に見える 肉体だけでなく、必要なら目に見えない領域にもアプローチします。しかしあまりそれを言うと、医学としての誤 解を招きますので目に見えない部分の説明は、あまりしません。

――えーー! 整体の一種ではないのですか? それは驚きです。私のような素人には、整体の一種のように思えていました。理解が浅くてすみません。先生のように整体の技術も身につけていらっしゃる方がおっしゃると説得力がありますね。
それから、目に見えない領域にもアプローチすると言うのはすごいですね。あ、あまり言ってはいけないんですね。
でも、TRINITYの読者の方はスピリチュアルにもご理解があるので、大丈夫ですよ(笑)

東洋的発想を活かす

――では、オステオパシーの歴史を簡単にお願いします。

歴史としては、日本の明治初期(1874年)にアメリカの医者アンドリュー・テイラー・スティル(1828年-1917年)が流行性髄膜炎で3人の娘を亡くし、医者なのに自分の娘を救えなかった事に絶望して、健康と病気の解明を研究してオステオパシーと言う治療法を発表しました。

――西洋の方が西洋的な医療の限界に突き当たった事で、東洋的な発想に目覚めたのですね。
目に見えない領域についてや、実際の体調不良の原因と治療法などまだまだお聞きしたいことは山ほどありますが、患者さんが治療を受けにいらっしゃいました。東江先生は何よりも患者さんを大切にされていますので、今日は、ここまでにいたします。
東江先生、どうもありがとうございました。

 

■東江先生のトーエ治療院(トーエオステオパシーオフィス)
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