「何この髪型!?」髪の毛の悩み、気にしすぎはウツのもと?~季節性うつ~

秋から冬に多い「季節性うつ」

本格的に寒い季節になってきました。毛布が神様のように思える今日この頃です。秋から冬にかけて急激に気温が下がり始めるこの時期は心身の調子が崩れやすいので注意が必要です。実際に私の周りにも心身の不調の訴えが多くなってきました。(仕事柄、心の不調の訴えが多いですが。)風邪をひかないよう注意しながら日々過ごされていると思いますが、「心の病」になってしまうととんでもないことになってしまいます。

一昔前は、うつ病を「心の風邪」と表現していた時代がありました。うつ病は風邪のように誰にでもなりうる病気だからだそうです。強調しておくと、本当に風邪ならある程度放置していても回復しますが、心の病気は放置したら一般的に悪化するケースが少なくありません。だから、最近では、その言い方をする心の専門家には気をつけた方がいいかもしれません。

特に秋から冬にかけて、「季節性うつ」ななる恐れがあります。何となく憂鬱だとか、気分が落ち込むとか、ダルイとかいう症状がひどくて生活に支障が出るような場合、もしかするとそうかもしれません。季節性うつは日照時間の減少が原因ともいわれており、主に秋から冬にかけて症状がエスカレートし、気温が暖かくなるにつれ軽くなっていくといわれています。

普段気にならないことが異常に気になり始めたら要注意

季節性うつの発症により、些細な悩みが大きく膨らむ恐れもあります。これは本当に恐ろしいことだと思います。一見どうでも良さそうなことが気になりだしたら要注意です。

例えばヘアスタイルです。一日に必ず何度かは鏡を見ると思います。鏡を見ると顔をメインに見ますが、必ず髪の毛にも目がいくと思います。出かけるとき、ファッションやメイクも重要視しますが、それ以上に髪の毛に気を使うという方もとても多いのではないかと思います。

実は自分の髪に何かしらの悩みを持っている人ってとても多いのです。髪の毛の悩みは本当に様々で、髪質や量、ハリやツヤだけでなく、頭皮の状態やつむじの位置、おでこの広さなんかもあるようです。些細なことではありますが、人によっては美容院に行ったり、日頃のお手入れなどでも解消できない場合もあり、毎日鏡を見ながらため息をついたりしちゃうこともあるかもしれません。「あ!白髪を発見した!」「寝癖が直らない!」「なんでこんなにボンバーなの!」と鏡を見ながら絶叫している人も、もしかしたら結構いるのではないかと思います。

こういうことって日常でよくあることかもしれませんが、普段そこまで気にしてなかったことが異常に気になり始めて強いストレスを感じるようになってしまう可能性がこの寒い時期に起こりうるのです。もちろん自分の状態を冷静に客観視することはとても大切なので、何かしら気になったから即病気決定というわけではありませんので注意してくださいね。

原因は日照時間の減少によるセロトニン不足?!

身体醜形障害(しんたいしゅうけいしょうがい)という心の病気をご存知でしょうか。
身体醜形障害とは自分の「顔」に関する悩みがエスカレートして、自分の顔が周囲を不快にさせると悩んだりして人前に出でなくなったり、外に出られなくなったりする病気です。整形手術にハマってしまう人でこの病気の人もいるようですが、髪の悩みからこの病気になるケースもあり、場合によっては心気症や強迫性障害を併発したり、重度の場合は統合失調症を患ったりする恐れがあります。先ほどの髪の毛の話で言えば「髪のツヤが納得いかない。他の人はみんなサラサラとしたキレイな髪なのに。私の髪の毛は手入れしてもちっともキレイにならない。時間ばかりかかって、結局いつも何処に行くにも遅刻して事情も言えず、結局変な髪だなと思われて心の中で笑われているに違いない。もう恥ずかしくてこんな醜い髪のまま生きていけない!」なんて思い始めたらレッドシグナルです。

季節性うつ発症により、他の病気を発症させないよう、まずは季節性うつを防ぐ必要があります。季節性うつは日照時間の減少によりセロトニンという脳内ホルモンが不足することが原因とされています。このセロトニンが不足すると、うつっぽくなったり、イライラしたり、無気力になったりするのです。セロトニンは太陽の光を浴びたり、適度な運動をしたり、大豆食品を摂ることで増やすことができます。何より、頑張りすぎたり、ひとつの考えに執着したりしないことが大切です。適度にマイペースを保つようにしましょう。

心と身体は繋がっています。
身体を温めるように、心も温めてあげましょう。