あなたのキャラクター・パターンは?性格だと思っているのは、ただの防衛と逃避の戦略〜”本当の自分に出会う道”米国発マイケル・フレミング・コーチング part2

パターン化した恐れの反応

コロラド州ゴールデンにあるマイケル・フレミングのリトリート・センターは、庭に樹齢百年を超える巨木の何本もある豊かで美しい自然環境の中にあります。現在私の通っているマイケルのトレーニング・スクールは、ここで開催されています。

夏のある朝、庭に出てひとりでエクササイズをおこなっていたクラスメイトの前を通りかかった時、彼女がクスクスと笑っていたので理由を尋ねると、
「今、子ウサギがね、恐れのパターンを見せてくれたの。」と言いました。
「子ウサギが無邪気に草むらから出て来たんだけど、私がいることに気付いた途端すごくびっくりして、まさに、ピョン、と、飛び跳ねたの。とてもかわいかったけれど、あれこそがマイケルの言う、恐れのパターンの起源なのね。」

その時の子ウサギの、愛くるしくも気の毒な様子を思い描いて私もつい笑ってしまいましたが、私たち人間がもしも幼児期に、その子ウサギの様な体験を何度も繰り返すと、脳と筋肉に”恐れのパターン”が根深く刻み付けられてしまうのだ、とマイケルから教わっていた私たちは、子ウサギに悪い事をしちゃったね、と言わずにはいられませんでした。

突然浴びせられる怒声や、危険や怖い事とのふいの遭遇によって、ひゅっと体が縮こまり、飛び上がってしまう。人によっていくらか違いはあるかもしれませんが、私たちが恐ろしい思いをした時の反応は、大体はその子ウサギがやったような動作に共通しているのではないでしょうか。

この、上に飛び上がる感覚の時、私たちの意識とエネルギーは、実際に、上に昇っているのです。そして、そういった体験を繰り返すことによって、上に昇った意識とエネルギーは、そのまま体の上方、主に頭に留まってしまい、からだに降りて行かなくなってしまうのです。これが、”パターン化した恐れの反応〜恐れのパターン”と呼ばれるものです。

こういったパターンを強く持っている人は、痩せ型で比較的背の高い人が多いと言われています。首が長く、全体的な印象が、まさに上に伸び上がっているような体型とエネルギーの持ち主です。これは意識やエネルギーが上に向かって逃避している状態、つまりは、大地に根を降ろして人間としてこの世に存在することから、逃避している状態なのです。

このタイプはまた体の多くの筋肉に緊張からの萎縮があるため、猫背だったり、肩凝りがひどかったり、筋膜の萎縮が血流やエネルギーの流れを滞らせることによる、なんらかの身体症状を抱えていたりします。

心理的には、恐らくは基本的に臆病だったり、「世界は(人生は/人は)危険だ。」という思い込みを抱えているかもしれません。だからいつも及び腰で物事や他者に関わり、真に情熱やエネルギーを注ぐ事を恐れるあまり、実体や実感の少ない、虚空の現実を生きているかもしれませんし、そういった、人生における一歩引いた態度が、何も実現できないという現実を創り上げている可能性もあるのです。

恐れのパターンの代表的な特長は以上のような物ですが、実際には私たちは複数の違ったパターンを複合した形で持っているケースが多く、更に強い別のパターンが上記の傾向の上に被さり、その人の体型や信念を形成している場合もあります。

文字数も限られていますので、他のパターンについてはまた次回の更新時に紹介して行きますが、いずれにしてもこうした防衛と逃避の戦略とも言える”キャラクター・パターン”は、多くの場合生後3才までに獲得され、それ故あまりにも早い時期からこのパターンとつき合っている私たちは、パターンそのものを”自分自身”として解釈し、それが自分の個性、一生つき合ってゆくしかない”自分”の性質なのだ、と信じ切ってしまうのです。

マイケルのコーチングによって自己の持つパターンの源となる体験や記憶に触れ、負の信念が刻まれた過程を再体験すると、不思議な事にそのパターンが溶解します。

長く自分を苦しめて来た望ましくない思考の癖が癒されリリースされ、その影に覆い隠されていた天性の資質を持つ本当の自分を体感する経験は、まるで神や天使にでも出会ったような、愛と至福と畏怖に満たされる深淵な瞬間なのです。(続く)


<インフォメーション>
マイケル・フレミング来日ワークショップ “自己の本質に繋がる旅”
開催日時:2013年11月21日(木)15:00〜11月24日(日)15:30
開催地:長野県飯綱高原 水輪  www.suirin.com/
(JR長野駅ー水輪間無料送迎有)
参加費:12万円(宿泊費、食費、通訳費込み)
お申し込み・お問い合わせ:atpjapan@hotmail.co.jp, 050-3636-6229
公式サイト:http://www.awakeningtopresence-japan.com/