世界最古の若返り療法アーユルヴェーダで、心身磨きPART.10~暑い夏の過ごし方(カパ体質の特徴およびその整え方)

こんにちは。アーユルヴェーダサロンMayuraのカネコです。残暑お見舞い申し上げます。暑い日が続いておりますが、皆様お変わりございませんか? 今頃はきっと思い思いのお盆休みを、ご家族やご友人と楽しまれている事かと思います。

さて今までアーユルヴェーダの体質を順番に見てきましたが、今回は3つ目の体質であるカパをご紹介します。今までご説明した2つの体質に当てはまらなかった方は、今回の説明を楽しみにされてくださいね。

ところでこのところ、サロンにはカパ体質のお客様ばかり続々と訪れます。湿気に弱いので湿度が原因の体調不良のようですが、冷たいものの食べ過ぎて消化不良をおこされている方もいらっしゃいます。

この時期、毎日冷たいものや甘いものばかり食べて過ごされている貴女。あるいは暇さえあれば家でゴロゴロされている貴女。これからご説明するカパ体質をじっくり読んでみてくださいね!心当たりがあることがきっと沢山見つかるとおもいますよ。

ではカパ体質の人の特徴を詳しく見て行きましょう。

カパの身体的特徴
1. がっちりして、ふくよかな体格。
2. 毛髪が多い
3. 肌は白く、きめが細かく滑らか。
4. 幅広の体格、骨太
5. 目がクリッとして大きい。
6. 太りやすい。
7. 汗をかきにくい

カパの精神的特徴
1. 覚えるのに時間はかかるが、記憶力は良い。
2. 無頓着。面倒臭がりや。細かい事は気にしない。
3. 動作や話し方がゆっくりとしている。
4. 長時間の睡眠を好む。
5. 睡眠障害とは無縁でいつでも、どこでも良く眠れる。
6. 食べることが大好き。
7. 競争心がない。
8. 変化は好まない。あくまでも現状維持を好む。
9. 好奇心は少ない。趣味もあまりない。
10. 気に入ったものには集中力、持久力を発揮する。
11. 自分がやりたくない事は、他人がやってくれるまで待つ。あるいはお尻に火がつくまで取りかからない。
12. 物を溜めこむ。お金を溜めるのも上手。
13. ストレスフリーののんびりした生活にあこがれる。またそれを実践する。
14. くよくよ悩まない。おおらか。
15. 運動が苦手、あるいは嫌い。
16. プレッシャーにはとても弱い。

いかがでしょうか? 当てはまるものが多くあった貴女はまぎれもなくカパ体質です。
水と地のエネルギーをもつこのカパ体質は、動かないエネルギーのため、基本的に動く事が苦手で、動作はゆっくりしています。またあくせく働く事に、大した価値を見出しませんので、8割出来ていれば上等と考える傾向にあります。

休日は外出するよりも家に居る事を好みます。 一日中、ゴロゴロしてみたり、趣味をしながら家の中で過ごします。もともと内向的な性格ですので、沢山の友人を持って社交を楽しむよりは、一人で穏やかに時間を過ごすことを好むのです。

そのほか、カパ体質の特徴として食べ物に対する関心の高さも挙げられます。美味しいものの食べ歩きを好んだり、食べることでストレスを解消したりします。また食べ過ぎる傾向にもあります。
あるいは逆に食べる事に関して全く無頓着で、食べることさえ面倒臭いという人もたまに見受けます。1食ぐらい抜いても苦になりません。

さてでは次に、カパが乱れた時にでてくる症状をみてみましょう。

 体重が増える。
 寝過ぎる。昼寝をする。
 身体がむくむ。
 何事に対しても無関心になる。
 人の意見を聞かない。頑固、意固地になる。
 消化不良をおこす。
 怠惰になる。
 努力はせずに嫉妬する。
 食べ過ぎる。

このカパの乱れに対する一番の処方箋は運動です。それもしっかり汗をかく有酸素運動が良いでしょう。ただし、多くのカパ体質のかたはもともと運動が嫌いですので、ハードルはかなり高いかもしれませんね。
刺激の不足がカパ体質の人の惰性を招く原因となっていますので、6時間以上の睡眠をとったり、家で一日中ゴロゴロして過ごしたり、昼寝をするのはやめましょう。あえて元気に外出して外の空気を吸ってみることをお勧めします。

また、食べ過ぎもカパの人には大敵です。朝食を抜いてみたり、腹八分目で食事を抑える努力をされてみてください。食事は炭水化物や肉類、揚げ物、乳製品、甘いものなどに偏りがちですので、なるべくそれらの食品は控えてください。 代わりに、温野菜をたっぷり取ってみてください。お野菜中心のお食事に変えられるだけでも、お身体はすっきりと変わるものです。

特にカパにお勧めの食べ物は、辛いもの、苦いもの、渋いものです。逆に、甘いもの、酸っぱいもの、塩分の多いもの、脂肪分の取り過ぎはバランスを崩しますのでなるべくお控えください。

それでは、冷たいアイスを控えて、キンキン冷えたビールを飲み過ぎることもなく、消化の良い温野菜をたっぷり食べて、この夏は夏バテ知らずで元気に乗り越えてください!

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