聖者サイマーインタビューPART.2「カルマは次世代に受け継がなくて済むようになってきました」

怒りも、悲しみも
感じていることを言葉に出して

Q:日本は、物質的には豊かなはずなのに、自殺やひきこもりも増えています。なぜそのような事態 になっていると思われますか?

サイマー:
これまでの日本の政治状況で、心を閉ざさなくてはいけない状況にあったことが原因です。怒り、不安、恨みや抵抗、不足感についても、自分の心に閉じ込めていなければならなかったので、心にそのエネルギーが残ってしまったのです。

エネルギーはどんどん内側に溜まっていくので、社会での安全な居場所が無くなってしまい、この世にいる意味が失われてしまうのです。そうやって次第に自分が追い込まれる気持ちが大きくなっていくのです。またアルコールを飲み過ぎると、低いエネルギーに引っ張られて、ますます悪い感情が増してしまいます。

大切なのは、自分が想っていること、感じている感情を表現することです。「自分は悲しい、怒っている」など、正直に言えること。怒りというのは、もっと深いところから来ます。

たとえば、女性が妊娠している時に、旦那さんが傍で怒っていたら、怒りは母体へつながっていくので、環境によって、生まれる前に赤ちゃんに怒りの情報が織り込まれてしまうのです。

過去世のカルマの影響もあります。カルマは過去の行為に対して戻ってくるエネルギーです。あることを行えば、同じエネルギーとして返ってくるのです。今は、癒しのエネルギーが高まっているので、浄化していくことが可能になり、次の世代に受け継がなくて済むようになってきています。新たなメッセージを自分の組織体に残すことができるようになり、愛を育む空間を持てるようになってきています。
私たち大人は、若者たちに、自分のことを話せる状況をつくってあげることが大切です。批判せずに、聞き入れてあげる体制と共に、私たち大人の在り方が大切です。

若者たちは、社会にとって宝石です。また彼ら自身も宝石を持って生まれています。
彼らが自分を押し殺すことなく、将来のリーダーなのだと自覚できるように、大人たちがお手本を見せてあげる必要があります。

続く

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<Profile>

聖者サイマー
21才の時に、生まれ育ったモーリシャス島からフランスに移住し 、その後、科学者のご主人と結婚。2人の子どもを育てながら、生まれ持ったヒーリングの能力と西洋医学を一緒に取り入れながらセラピストとして活躍。さらにボルドー市の市議会議員として、フランス政府の代表者としてヨーロッパ共同体の健康保険制度改革に努めました。その時期に、サイマーはサティア・サイババと出会い、彼の帰依者 として人道的活動を積極的にサポート。修行を続けるなかで、人類全体の意識の向上のために一生を捧げる事を決断しました。現在、サイマーの教育と人道的活動を支援するために、数多くの センターやコミュニティが形成され、非営利団体であるHumanity in Unityは、サイマーの教育的、人道的活動を広める役割を担っています。

サイマージャパン http://sai-maa.com/jp