ハワイ(Hawai’I)~万物のつながりへの愛を生きる~ PART.2

アロハは万物のもの

私たち一人ひとりの中に愛、神聖なるもの、慈愛が存在しています。そして、「pono」になるためには、自分の中のそういった要素とつながる必要があります。私たちは生まれ持った生存本能を超えて、愛と知性にクローズアップすることで、正義に気づくことができるのです。自分の中の獣性を楽しむこともできますが、それは自分が獣性を支配できている場合に限られます。それは野生の動物を飼いならすことにより、恐怖の対象ではなく楽しみの源にするのと似ています。自分の獣性を支配することは、孔子、ブッダ、イエス・キリスト、モハメッド、ガンジー、モーゼ、老子、そしてその他の偉大な霊能力者たちが語った人間性の精錬と同じことです。

ハワイ(Hawai’I)が特別な場所である一つの理由は、ハワイが活火山断層線の上に載っていることです。この位置故にハワイ(Hawai’I)は自分が他の場所とは差別化されていると感じています。地球の中心から来るエネルギーが癒しと再生を促進するのです。ハワイの島々は広大に広がる太平洋の海原に囲まれた比較的小さな陸塊群であることから、海のエネルギーも人の癒しを助けてくれます。ハワイ(Hawai’I)の空気は貿易風、雨、そしてたくさんの植物の恩恵を受けて新鮮ではありますが、汚染と無縁かと言えばそうではありません。私たちは、地球をどのようにして大切にしたら、地球も今後何世代にもわたって私たちを大切にしてくれるのかを考える必要があります。ハワイの人たちは自分の行動が次の7世代に与える影響を考慮しなければいけないと信じています。ですから「pono」であることは、ご先祖様や「カミサマ」を意識するだけでなく、自分の家族、ひいては人類の家族が続いて行くことを意識することなのです。アロハ(Aloha)はハワイの人々だけのものではなく、神によって創られた万物のものなのです。

「He Hawai’I Au」と言うことは、「自分がアロハの地である」と言っているのと同じことです。アロハ(aloha)とは「万物のつながりを愛す」こと、つまり「ハワイ(Hawai’I)である」ということは「アロハ(aloha)である」ということであり、「万物のつながりへの愛を生きる」ということなのです。地を覆う土を愛し、空を愛し、イエバエを愛し、観葉植物を愛し、庭を愛し、自分を愛し、自分の人生を愛することです。アロハ(aloha)の精神やハワイ(Hawai’I)の精神だけを持っている、ということはあり得ません。あなた自身が(aloha)の精神やハワイ(Hawai’I)の精神そのものなのです。ハワイ(Hawai’I)を訪れることは、素晴らしい旅行や楽しい休暇になるかもしれませんが、ハワイ(Hawai’I)の精神やアロハ(aloha)は誰もが既に自分の中に持っているものなのです。

アフイ・ホウ・マラマ・ポノ!(A’hui hou malama pono!; また会う日まで、お元気で。)

~おわり~

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