ライフスタイルデザイナー高橋克彰の“ウェルネスのセンスを磨く” PART.17~人間万事 塞翁が馬~

今回はちょっとぼく自身のことを書かせて頂きます。

実は、1ヶ月前から腰と左足に痛みを感じ出して、たまに来る足の痛みかなあと楽観視していました。でも痛みが日に日に強くなっていって、先週末にMRIの検査をしたら、診断は「腰椎椎間板ヘルニア」。ぼくがでも分かるくらい、写真を見ると明らかに椎間板が神経を圧迫してました。
発症というより再発。大学生のときにヘルニアになって一度手術しているのです。

ぼくの人生を変えたきっかけ

ぼくは防衛大学校に通っていましたが、ずっとパイロット志望でした。大学1年生まではパイロット適正もあって、ぼくは必ずパイロットになれる!と信じていました。でも2年生のときに訓練で腰を痛めて、ヘルニアになってしまって……。

手術することになったのですが、その時お医者様に「今、飲んでいる薬があれば全部言いなさい」と言われ、自分が気管支喘息を持っていることを告げてしまいました。

実は自衛官になるためには喘息を持っているとアウトなんです。ぼくはそれを知っていたので、大学の入学の際に「病気は持っていません」と申告して入学していました。嘘をついて入学していたわけですから、自衛隊や国民の皆様には申し訳ないと思っています。でもぼくは自分の人生で自衛隊しか考えられなかったのです。それしか選択肢がなかったですから。

ぼくはこれによって「気管支喘息」という身体歴が付いてしまい、パイロット適正はなくなってしまいました。その時のショックと言ったら……。19歳にして自分の夢がすっぱりと断たれてしまったんですから。「なんでぼくだけこんなことになるんだ……」と、行き場のない悔しさというか憤りが当時はありました。

でも結局、これが初めて自分の人生を真剣に考えるきっかけになりました。なにか新しいものに一歩踏み出してみようと思い、アロマテラピーの世界に入っていったのです。今ではウェルネスに関わる仕事に携わって、やりたい仕事をやって、たくさんの出会いをいただいて、こうやって記事を書けているわけですから、本当に人生はわからないものです。

今回また12年ぶりに再発してしまい、「なんでまたこんなことになるんだ……」という思いもあります。でももしかしたら、これが自分を大きく変えるきっかけになるのかもしれない、とぼくは信じたいのです。必ずなにか意味があると。

改めて健康の大切さを考える

腰痛持ちの方やヘルニアになった方は、きっとこの苦しみを分かっていただけると思いますが、日々痛みとの闘い。腰痛や座骨神経痛の痛みはもうなんというか、やる気を削がれて、精神的にも落ちてしまいます。座って仕事をしていても辛いし、肉体労働をしている場合には仕事がなくなる可能性さえある。運動も遊びも自由にできないので、人との関わりも減りやすくなりがちですし。

第2回の記事に書いていますが、健康のあらゆるファクターは絡みあっています。今回はヘルニアという肉体的な病から、精神的にも、経済的にも、社会的にも落ちていく悪循環のスパイラルに陥る可能性があるということですね。

ぼくは今回改めて実感しました。

「やっぱり健康が一番大事なんだ!」と。

今回のヘルニアは、振り返ってみると、ぼくの知識不足と身体のメンテナンス不足が原因だったと思います。かなり無理して身体を使っていましたから。こうやって一丁前にウェルネスの記事を書いていますが、しょせんぼくも完璧に管理できている人間ではありません。結果論として言えるのは、もっと自分の身体を大切にすべきでした。

でも、もしぼくが結婚していて、子供もいたら……?
そして、もしもこの病気がヘルニアじゃなくてがんだったら……?

結果論じゃ済まされません。
一家の大黒柱が重い病気を抱えるということが、どれだけ愛する家族に経済的にも精神的にも大変な思いをさせてしまうことになるか。

「私の健康の問題は、私だけの問題」ではありません。
「私の健康の問題は、私と愛する人たちみんなの問題」になるのです。

これを忘れないでください。
だからこそ、ぼくはもっともっと健康の大切さを人に伝えていこうと思います。
それが自分の人生における使命だと信じたいのです。

と、かっこいいことを言いましたが、ぼくは超肝っ玉が小さくてヘルニアの痛みはイヤなので、なにか解決策があればぜひ情報くださーい☆