ネリー・エンジェル「癒しはまず魂のレベルから」~人生は奇跡の連続。もっと賢い選択をして人生を楽しみましょう!~

私はヒーラーの家庭で育ちました。おばあちゃんにひいおばあちゃん、そしてお母さんまで、私の母方の女性は皆、医者か自然治療士でした。彼女たちが人々を癒していく中、苦しい思いをするのを見て育ちました。私も長い間、彼女達のように、クライアントや友人が完全に癒されなかったり、治療が長くかかったりすると、悲しい気持ちになり罪悪感に包まれました。たとえどんなに私が頑張ろうとも、どれだけたくさんの強力な天使達を彼らの元に呼び寄せても、最終的な結果は、本人と本人の創造主次第なのです。

ラファエルからのメッセージ

ある時大天使ラファエルに耳を傾けていると、向こう側にいるヒーラーのリーダーが言いました。
「全てはまず魂のレベルから始まるのですよ! 治癒をする時はまず問題に対して心理的な原因を見つけて、それから本当にその人が感情、魂、肉体的なレベルでの癒しを望むかを見定めるのです。もし彼らにその準備ができていなければ、癒しと安定は短期間しか続かず、元に戻ってしまうか、体の違う部分に現れてしまう可能性もあります。もし治癒できなかった人がいても罪悪感を持たないで。その人自身がコントロールを解放する準備ができて初めて癒しは起こるのです。流れに身を任せていると、源である創造主の元にたどり着きます。完全な癒しを望むのであれば、本人が自分の考え方を変え、賢い選択をしなければなりません。人によっては一生涯以上の時間がかかるかもしれませんが、あなたが彼らの人生を生きて責任を負う必要はありません。彼らの選択やカルマの教えはあなたには何の関係もありません。あなたがヒーラーとして最善を尽くした後は、魂自身が、癒されるかどうかを決めるのです」

この力強いメッセージを聞いて私はほっとしました。今までクライアント達に対して感じていた責任感や罪悪感をやっと解放することができたのです。それと同時に全ては自己愛に尽きるのだと気がつきました。知人に何ヶ月も昏睡状態にいた人がいました。彼女が自分自身を愛することができるまで天使達が彼女を向こう側に閉じ込めていたのだと、戻ってきた彼女は言いました。無条件の自己愛は究極のヒーラーです。これからお話しするのは、私が最近見た夢で、私たちがする選択がどれだけ人生の結果を左右するかということについてです。

夢のなかでの体験

夢の中で、私は誰かの守護天使になるのがどういうことなのかを体験しました。あまりにも現実的で(これはこの夢が、天使から送られたもので、意味深いものである証です)力強い夢だったので、きっと一生私の記憶に残ると思います。夢の中で私は大きく古いバスの中にいました。飛行機のようにも見える外見でしたが、とにかくぼろぼろでした。このおかしな乗り物は、2つの部品が「縫い付けられて」できていてとても質が悪く、いつバラバラに崩れてもおかしくないような感じでした。窓はガラスの代わりに分厚く汚いプラスチックでできていて、外はほとんど何も見えません。四方から強い風が吹き、がたがたと揺れ、とても居心地の悪い道のりでした。バスの中は、次のターミナルで次の乗り物に搭乗する人たちで一杯でした。それを私は上から観察していました。私はとても幸せで自由で、力強い天使なのだと気がつきました。

バスの前方に座っていたのは私の生涯の恋人、元婚約者で、彼は全身白の装いでした。彼はその乗り物のパイロット、運転手だったのです。私が彼のすぐ隣にいることに彼は気付きもしませんでした。乗客は心配して一体誰が運転手で、どこにいるのかと聞いていましたが、とうの彼は完全に無視で、まるで石のように無表情で、麻痺したかのようにバスの先頭に座り、機長としての義務はどうでも良いかのようでした。

次の瞬間、夢の中ではバスが止まり、暗く古ぼけた、田舎のバーのような建物の中に男達が入ってきました。中は気味が悪く冷たく、お酒の匂いで一杯でした。私はそこで彼を待っていました。私は彼にたくさんの鍵が付いた大きなチェーンを渡しました。金色できらきらしていて、力強い癒しのエネルギーを感じる鍵です。私が彼にその鍵を全部渡したのですが、彼は私に気付きもしません。私は上の方から彼を助けようとしている、彼の守護天使だったからです。彼がその暗い建物を出てバスに飛び乗ると、人々は私たちの方を見て微笑み、拍手をして歓声を上げました。そして彼に、私が彼の人生に戻ってきて幸せかと聞きました。乗客は皆私を見ることができたのですが、彼は私を見ることも聞くこともできませんでした。彼の表情は凍り、彼がこの乗り物の運転手であるにも関わらず一体何が起こっているのか全く分かっていないようでした。鍵をバスのどこかに放り投げ、まるでその魔法の力なんてどうでも良いようでした。

次に私は沼の中に突っ込んだこの乗り物の上に浮かんでいました。バスは墜落し沼にはまり、中にいた人は全員亡くなりました。先ほどのアルコールのせいでは、と私は直感で感じました。眩しく光り輝く白い光が全てを覆っていました。白く美しい乗り物(彼の命、創造主から与えられた彼の本当の才能)と汚い沼(自由意志を使って彼が決めた、よくない選択)の間には大きな差がありました。叫びもなにもなく完全に静寂で、時間が止まったままでした。時間と場所は存在しないのだと天使達が言う時、それがどういう意味なのかがこれでやっと分かりました。私が何をしようとも彼の乗り物は墜落したのです。私は光で、この男性と彼の乗り物(彼の性格の多くの部分)の守護神でした。

私の心には言葉で表せないような悲しみがありました。亡くなった人達への悲しみに溢れ、どうして良いか分かりませんでした。「あなたは金色の鍵を持っていた。きちんと聞いてさえいれば自分の乗り物を救うことができたのに……」。守護天使はひどく落ち込みましたが、それと同時に、人間は自分の乗り物(人生)をどのように運転し、どのような経験をするか、自分で自由に選ぶことができるのだということをやっと受け入れられました。ヒーラーとしての私は、もし誰かを癒せなくても罪悪感を感じなくて良いのだとやっと気がつけました。最終的にはその人自身が癒されて前に進もうとするタイミングが全てなので、悟りへの鍵やアドバイスをくれる守護天使達ですら助けられない時があるのです。この力強い夢のおかげでその真実を私は受け入れ、そして平和なステージにたどり着くことができました。私たちは皆違う道を通り、別々の方法で悟りや啓蒙にたどり着くのであり、それは変えることのできない事実です。私たちの創造主はそれを批判することはないので、どんな道をたどっても良いのです。

さあ、自分を癒す準備は出来ましたか?
この夢は4ヶ月前に見た夢に非常に似ていて、その時は同じ男性が狭い山道でトラックを運転していました。その左側は海で、右側には巨大で危険な穴がありました。彼はあと少しで崖から落ちそうになりましたが、最後の瞬間に私がハンドルをきり、奇跡的に崖から落ちずに、そして穴へも落ちずに済みました。その時は私が彼を救えたのです。最近見た夢の中では私は彼を救えませんでした。彼は自分と周りの人たち皆(彼の全ての側面)を救える全ての鍵を持っていたのに、彼の乗り物は墜落しました。私たち自身が癒され自分を救う準備ができていなければ、どんなに強力な守護天使ですら私たちを救うことはできないのです。人生は奇跡の連続。もっと楽しんで、賢い選択をしましょう。