ホリスティックケア・プアマナの宇宙の法則・身体の法則 PART.18 ストレスの多い春を上手に乗り切るために

春は「肝」をいたわる季節

横浜で女性のライフステージに合わせた鍼灸・美容鍼灸・疏泄マッサージの施術をさせて頂いているホリスティックケア・プアマナ(puamana)です。

春は、新しいスタートを切る季節。ところが、春は同時にストレスの多い季節でもあります。今回は、4月から新生活を始めた方も、心機一転新しいスタートを切る決心をした方も、4月からの頑張りでゴールデンウィーク頃までに溜まったストレスで息切れを起こさないために変化の多い季節とストレスを乗り切る方法をお教えいたします。

春は「肝」をいたわることが重要な季節です。肝の機能は疏泄。疏泄とは木々が伸びやかに枝を張り巡らせるように、気を身体の隅々まで「滞らせることなく行きわたらせる」生理機能です。新しい職場や環境での日々が始まり、ストレスや疲れのために「肝」の機能が十分に発揮できなくなると不調のサインとして抑うつや不安感が起こります。肝は自律神経や感情も担当しており、新生活から一か月ほどたった時に出てくる五月病の症状も疏泄機能の失調の一つであると考えられます。

ストレスを溜めない努力で疲れてしまうよりも、自分を喜ばせることを

精神の健康を保つためには「ストレスを溜めないこと」と言われますが、言うは易し、いざ実行するとなると難しいものです。新しい環境、新しい生活リズムが始まれば尚のこと、慣れるまでには時間もかかり、疲労もたまりやすくなります。そこでホリスティックケア・プアマナでは、代わりに「ご自分を喜ばせること」というアドバイスをすることにしています。真面目な方ほどストレスにうまく対処できないこと自体がストレスになってしまうのです。ご自分を責めるよりも、時間を忘れられるくらい夢中になれる趣味に没頭したり、心を動かしてくれる映画を観たり、マッサージやエステで心身ともにリラックスする時間をもつことができれば、自律神経の機能も整い、滞っていた気の流れが動き出します。気の流れが順調に動き出せば溜まっていたストレスも発散することができるのです。

春の天候に振り回されない

元々、春は寒暖の差が激しくお天気が安定しません。春に「肝」を労わることが大切なのは、激しい気候の変化に自律神経の働きがうまくついて行かれずに眠気やダルさ、疲労感が増してしまうことを防ぐという意味もあるのです。日中はブラウス一枚でも十分過ごせる気温でも、夕方の冷え込みや急な雨、風は身体に思わぬ負担を強いるもの。

新しい環境で神経を使っているだけでも十分に身体には普段とは違ったストレスがかかっています。その上に冷えによるストレスを抱え込まないために、日中の気温は高いという予報でも、スプリングコートや薄手の羽織り物、スカーフなど、急な天候の変化にも対応ができるような用意を忘れずにして出かけましょう。

春だから!とスケジュールを詰め込みすぎない

ストレスになるライフイベント(人生での中の出来事)調査をみると、一年の中で春に集中していることがわかります。一例をあげると、部署の異動、引っ越し、(自分や同僚の)昇進、課員の増加、上司(部下)の交代、多忙による心身の疲労、転職など、春からの生活で誰もが必ず一つ以上の項目に当てはまっているのではないでしょうか。ストレスを感じない、という方でも、新しい仕事や人間関係など緊張をする場面は増えているはずです。

4月は新学期。春の訪れを期に習い事などの新しいことを始めるのは普段の生活に広がりをもたらしますが、本来、春は仕事上での緊張感が増すことを考えるとリラックスにこそ時間を割いていただきたい季節。くれぐれも新しく始めたことがストレスになる事のないよう、無理のないスケジュールと頑張りすぎないペースを心掛けて頂きたいと思います。