ホリスティックケア・プアマナの宇宙の法則・身体の法則 PART.13~白米を食べると胸焼けする

横浜で女性のライフスタイルに合わせた鍼灸・美容鍼灸・疏泄マッサージの施術をさせて頂いているホリスティックケア・プアマナ(puamana)です。

白いご飯を食べると胸焼けをするのはなぜ?

水分が足りないですね、とお話しすると「お水はたくさん飲んでいるのに……」という方が多いのですが、それこそが陰分が足りない、虚熱(発熱程ではないが、熱がこもった状態)があるのでそれを冷まそうとしてお水をたくさん飲んでしまう、つまり陰虚である証拠なのです。

さて、ところで、どうして白米だと胸焼けをして、玄米なら大丈夫なのでしょう? この方は、お味噌もお仲間と作られたり、最近ではお味噌汁の効用を実感して「ワカメの味噌汁」を毎日飲んでいらっしゃるそうです。食に対する意識が高く、身体もそれにしっかりと応えているからこその胸焼けであると言えそうです。白いものを食べると、身体が警鐘を鳴らしてくれるようです。玄米が「陽性」の食品なのに対して、白米は他の精白した食品と同様、精米する際に栄養価を取り去ってしまうので「平性」の食品になってしまっています。そのため、代謝(消化)をする際に体内のビタミンやミネラルを奪い取っていってしまうのです。それを身体が理解しているので、「胸焼け」という形で抵抗しているのでしょう。

胃や脾に不調のある方は、甘いものを好んだり、つい食べ過ぎて肥満してしまいがちなのですが、この方の場合は「白米だとお茶碗半分でも胸焼けする」のだそうです。食べ過ぎではありません。それでも胃の熱が高まり胸焼けしてしまうのです。

 

実は
1)玄米には「ごま塩」をかける
2)甘いものに塩を少し入れる(おはぎやお汁粉)
3)おにぎりに塩をまぶす

という慣習があります。その目的として下記があるそうです。

1) 玄米には不足しているビタミンやミネラルの強化と、消化や代謝の過程で失われるカルシウムなどを補う。
2)甘いものは五行(五味)では「脾」に属し、これが過ぎると相克関係にある「腎」を弱めてしまうため、これを避けるために「腎」の五味である塩を補うことで、腎への影響を緩和する
3)平性の白米に陽性の塩をかけてバランスを取る

ただ単に、塩が甘さやうま味を引き立たせるという以上の意味があるのですね。つまり上記の方は、こうしたことを理屈ではなく身体が反応することによって体感していらしたわけです。

玄米も万能ではありません

日本の食事療法の代表ともいえる「玄米菜食」ですが、玄米も万能ではありません。アトピー性皮膚炎の治療の一環として玄米食を推進する風潮がありますが、上記でもお話ししたように、玄米は陽性の食べ物です。ごま塩をかければさらに陽性となります。子どものように元来の性質として陽性の強い方には、過剰になってしまう可能性があります。玄米を食べ続けていて、のぼせやほてり、目が赤くなる、アトピーでは炎症が強くなった状態が続く、などの症状がでたら陽性が強すぎているのかもしれません。また、アトピー性皮膚炎などの原因は脾虚であることが多いことも玄米を避けた方が良い理由の一つ。脾虚では消化吸収の能力が低下しているので、玄米食が身体に余計な負担をかけることがあるからです。食も身体も一番大切なのはバランス。そのバランスを見極めるためにも、感じることのできる身体でいること、そして身体の変化に気づくことができるよう、「普段の状態」を意識的に観察しておくことが大切です。