「蒼月紫野の石と幸せに暮らすHappyLife」パワーストーン生活をステップアップ!PART.14

今日はあの石屋さんに行く日です。朝からわくわく感をだしている石初心者さんにハインリヒは声をかけました。

「いいね、そのわくわく感。きっといい子と出会えるよ」
「そうかな、それなら嬉しいな」
でもね、と彼女は一言付け加えました。
「私にはハインリヒが最高にいい石だよ!」

この一言はすごくハインリヒにとって非常に嬉しい出来事でした。マスターから最高にいい石だとほめられるのは、どんな石でもとても嬉しいのです。その一言で石の疲れが本当に消えてしまう場合すらありますので、石との会話はよく注意しながら行って下さいね。逆に何気ない一言でしょんぼりさせてしまうこともあるからです。

着替えて鞄にハインリヒをいれて、電車に乗って出発~!例の石屋さんにつきました。
うーん色々あって目移りしちゃうな……そんなことを思ったとき、店の片隅できらっとひかる何かを発見しました。その方向に行ってみると……黒水晶(モリオン)がいました。真っ黒だけどどこか煌めいてカッコイイ丸玉。これは買いだと思い、かごの中に。

“マスター、モリオンをもう一つ買うといい。おそろいの兄弟みたいなのがいるでしょ”
“あ、本当だ。一人だけ連れて行かれたら寂しいよね”

もう一つモリオンをかごにいれて、店内をくるくる見て回ります。
次に気になったのは水晶のクラスターです。透明感があるだけではなく、どこか瑞々しいのです。それに大きさのわりには手頃な値段です。

“マスター、その子を選ぶのは、いいとおもうよ”
“何となく気になるからこの子にするね”

石初心者さんは、水晶クラスターをかごに入れました。そしてお会計を済ませ、鞄の中にしっかりと石達を入れます。まだまだ時間にゆとりがあるので駅までのんびり歩いていきました。
その頃、鞄の中では石達の会話が交わされていました。

“兄弟石のモリオンです。二つそろって買ってもらえて良かったですよ”
“私は水晶です。主に家の浄化を担当することになると思います”
“ああ、それなら私達はガードをしましょう”
“今日はボスになる石はいなかったなぁ……とりあえず仮ボスですがよろしくお願いします”

そしてマスターの情報交換もしていきます。大体が終わったところで、家に着きました。
「ふー、ただいまー」
さっそく石達をあけてみました。前に買った初心者向けの本には水晶は水での浄化を好むと書いてあったのを思いだし、三つとも水で洗いよく拭きます。ハインリヒもざっと水にくぐらせておきました。
「みんな、よろしくね」
▼『12の石の精霊たち ~パワーストーンとの暮らし方~』


著者:蒼月紫野
価格:1,365円
発行:実業之日本社

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編集さんによるブログです。
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