台湾の東洋医学 チャイナブルー漢方統合医療センター 

皆さん、こんにちは。美容鍼灸師の折橋梢恵です。

11月も終りに近づき大分寒くなってきました。
白金台駅から私のサロンに向かうプラチナ通りにはイチョウ並樹があります。
ここ最近の急激な温度変化により、イチョウの葉が、一気に黄色く色づき、とても奇麗です。

 

さて前回のコラムでも書かせて頂きましたが、先週は、台湾に出かけてきました。今回は、台湾で訪れた漢方統合医療センターについてお話をさせて頂きたいと思います。現在台湾は、羽田から飛行機に乗って3時間半ほどで行けてしまうため、私たち日本人にとってはとても身近な国になりましたが、私にとっては初めての台湾の旅でした。

私の恩師であるセラ治療院の町田久先生は、台湾にある漢方統合医療センターの設立に携わっています。今回は、この施設の見学と施術の体験をさせて頂きました。漢方統合医療センターには、世界中から集めた最新の美容や健康に関する機械やメニューが豊富に用意されています。日本で今人気の耳ツボジュエリーの施術も行っている事には少し驚きました。

この漢方統合医療センターのオーナーである東上周氏は、日本の大学を卒業後、日本の大手エステティック会社の海外事業部を経て2年前にこの施設を設立されたそうです。
そして、院長の彭先生は、女性中医師で台湾ではドクターの立場です。台湾では1000人の内20人位しか合格できないほど中医師の資格を取るのは難しいとのことでした。彼女は日本にも留学経験があり、大変流暢な日本語で対応して下さいました。

今回、私が体験したメニューは、鍼灸治療とアロマテラピーを取入れたバストアップを目的としたメニューです。日本では、鍼灸治療を用いたバストアップのメニューを行っているところはあまりないため、数あるメニューの中から今回は、このメニューを体験することにしました。

まず、彭院長に脈診を行って頂きました。脈診は、その人の今の身体の状態を把握するための診断方法の一つです。彭院長の脈診によって、私の身体の状態は、気血の流れが悪く、また胃と腰の状態があまり良くないとのことでした。確かに台湾に出かける前に腰を痛めていたため、それが脈にも現れていることを聞き大変驚きました。

脈診によって、身体の状態を把握できるようになるには、やはりある程度の経験が必要になります。以前私が鍼灸治療を教わった先生の中に、脈で女性の生理や妊娠が分かったり、また妊婦さんのお腹にいる赤ちゃんの性別までも当ててしまう先生もいらっしゃいましたが、ここまでの技術を身に付けるにはやはり長年の経験が必要になります。

さて話を戻しますが、脈診で身体の状態を把握した後は、エステティシャンによる上半身のオイルマッサージを行ってもらいました。私は、気血の流れが悪いこともあり、リンパをしっかりと流すようなマッサージをして頂きました。腋窩のリンパ節周囲は、かなり痛みがありました。担当してくださったエステティシャンいわく、リンパの流れもかなり滞っているため痛みが伴うのだということでした。上半身全体のマッサージ後に彭院長に鍼治療を行って頂きました。

台湾の鍼灸治療で用いる鍼は、日本の鍼とは異なり、太いものを用います。始めは少し緊張しましたが、痛みはほとんどなく、ただ鍼独特の響きの感覚がしっかりとありました。鍼を刺した状態で身体を温めながら約20分後、鍼を抜き終了です。施術終了後には、各部屋にシャワー室が備わっており、シャワーを浴びて帰ることができます。私もシャワーを浴びた後には、全身がポカポカとして血流が良くなっているのが良くわかりました。そして、バストアップ効果もしっかりと実感することができました。

日本の鍼灸とはまた異なる貴重な体験をさせて頂くことができて本当に良かったです。

漢方統合医療センターのホームページ
http://www.chinablue.tw/jp/index.asp

ご興味のある方は、日本語も通じますので、台湾へ行かれた際にぜひお立ち寄りください。

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