美容鍼灸の祭典 「美容鍼灸フェスタ2012」PART.3

皆さん、こんにちは。美容鍼灸師の折橋梢恵です。

私は今、台湾に研修も兼ねて訪れています。以前中国には留学で1年ほど住んでいたことがありますが、台湾は初めてです。
台湾では、色々と見学や体験をしているので、そのお話はまた後日お伝え出来たらと思っています。
さて前回まで、私が主宰している美容鍼灸の会「美真会」のイベント、美容鍼灸フェスタについてご紹介をさせて頂きました。

鍼灸業界も新しい時代に向けて、生まれ変わろうとしています。
今から10年程前には、まだ美容鍼灸などと言う鍼灸の技術はありませんでした。(鍼灸の古典には美容を目的とした鍼灸の技術などの記載は古くからあるようです)

しかし今では、美容鍼灸を治療院の施術メニューに加える鍼灸師の数は、増えています。
また、美容鍼灸師になりたくて鍼灸の専門学校に入学する学生もいるそうです。

この流れは鍼灸業界に、より強いうねりを生み出す勢いです。

その一方で、残念なことに、未だに美容鍼灸を批判する鍼灸師たちがいるのも事実です。

いつの時代も、急激な変化は人を不安にさせます。
特にインターネットの普及にともない、私たちの生活も随分と変わりました。

ただでさえ技術だけを追求しつづける傾向にある鍼灸師には、戸惑うことばかりだと思います。

以前であれば、学校を卒業し、有名な先生の元に弟子入りをして、実力がついたら、独立し、少しずつ知り合いや近所の方が治療院に来てくれるのを待つスタイルでも生計を立てていくことができたと思います。

しかし鍼灸学校の規制緩和による鍼灸師の増加や民間資格であるリラクゼーションサロンなどの新たな競合相手の出現などによって、鍼灸師にとっては厳しい時代が訪れています。世の中の鍼灸に対するあり方が変わりつつある中、私たち鍼灸師も時代に合わせて変わる必要があるのではないかと思います。

このような時代に世間が鍼灸の技術のひとつとして美容鍼灸に注目してくれていることは、私はチャンスだと考えています。

鍼灸に素晴らしい技術や可能性があっても、それを必要としてもらえなければ、その力を十分に発揮することすら出来ないのです。

美容鍼灸フェスタの役割は、美容鍼灸の技術を確立し、美容鍼灸業界の第一線で活躍している先生方と絆を作り、そして参加者とともに美容鍼灸の知識や技術を共有し、しっかりとした美容鍼灸という分野を作り上げ、鍼灸師の地位向上を目指すことです。

毎年、講師や受講生が増え続けているのは、そこに「価値」を感じてくれる方々がいるからだと思います。

今後、美容鍼灸フェスタはさらに多くの方々にこの想いを届けるため、全国展開をしつつ、いつか世界での開催を目指していきたいと考えています。

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