ホリスティックケア・プアマナの宇宙の法則・身体の法則 PART.3~魂を阻むもの①「ドグマ」

横浜で女性のライフステージに合わせた鍼灸・美容鍼灸・疏泄マッサージの施術をしておりますホリスティックケア・プアマナ(puamana)です

 

「ありのままのあなたを愛して」
「今のままであなたは完璧なのだから」という言葉をあなたは納得できますか?
納得して、実践できていらっしゃるでしょうか?

私の患者さんたちのなかには、この言葉を知って理解しているけれども実践が難しい、という方がたくさんいらっしゃいます。きっと、これを読んで頂いている方のなかにも、そのように感じていらっしゃる方が少なくはないのではないでしょうか?

私は、スピリチュアルな教えのなかの、たくさんの「魔法の言葉」や「宇宙の秘密」を知ってしまったばかりにかえって苦しんでいる方を見るたびに、どうしてそんなことが起きてしまうのかと考え続けてきました。

たとえば、「人を許す」ということ。
人を許すことは自分を許すことに他ならない、ということを理解していても心の底から相手を許すことができないでいると、今度は「許すべきなのに許せない自分」のことを許せなくなってしまう。そんな悪循環が始まってしまうのです。

あるいは、あまのじゃくな考えにとらわれてしまう方
「そのままの自分で完璧なのであれば、怠惰に暮らしても認められるのでは?」と努力を放棄してしまう。確かに、それすら宇宙は存在を認め、決して裁くことはしないでしょう。しかし、それでは人生の意味を失ってしまいます。

では、魔法の言葉や宇宙の秘密は間違っているのでしょうか?
何もかもが許されるのなら、思い悩み、苦しみながら成長していくことに、意味はないのでしょうか?

決してそんなことはありません。私は、国家資格としては鍼灸・マッサージ師ですからボディーワーカーですが、もともとホリスティック(全体性)を大切にする東洋医学の思想に深く惹かれて現在の仕事につきました。

身体に現れる不調には原因があります。
元々の体質、生活習慣、住宅や人間関係といった環境。不調を改善するためには、その原因を探っていかなければなりません。現在ご本人がもっとも辛いと感じている不調は今まで積み重ねてきた習慣の結果です。
それは今までの人生でその方が経験してきた生活そのものを、玉ねぎの皮を剥くように、さかのぼっていく作業でもあります。そうやって身体からの情報を集めながら施術をする勉強をしていくうちに、ある時、心の状態を作り上げている個々人の考え方にも身体と同様に、性格や教育環境が原因だと考えられる要因があることに気が付いたのです。

それを、アップル社の故・スティーブ・ジョブズ氏は「ドグマ」と表現しました。
ドグマとは宗教や宗派の教義という意味ですが、ここでのドグマはもっと広く、既存の理論や常識も含まれています。

「心身一如」、という言葉が表すように、ホリスティックをわざわざ標榜するまでもなく、心と身体は互いに影響を与え合っています。しかし、実際には前回の心の痛みを腰痛として感じている例でもお話ししたように、心が身体に与える影響は私たちが一般に想像するよりもはるかに大きいのです。

つまり、今ある心の状態を表す考え方(ドグマ)をつくり上げているのは、その方が現在までに経験し、積み上げてきた生活のすべてなのです。

ですから、我々が魔法の言葉や宇宙の秘密のような「新しい」概念に接したときには、ある意味でその概念は、ドグマと戦わなくてはなりません。
その戦いこそが、「わかっているのに実行できない自分」との葛藤です。

私たちがいかにその新しい概念に感動し、その良さを認めたとしてもそれは単なる心の次元での出来事にすぎません。
心の次元では不十分なのであれば、いったいどうすれば良いのか?

次回は「心は嘘をつく」ということをお話しさせて頂きたいと思います。

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