ウェルネスライフスタイルを実践する上で、大切なものがあります。
一つは前回お伝えした「知識」。
そしてもう一つは「未来のイメージ」です。
別の言い方をすれば、「長期的な視野を持てるどうか」です。
あなたの今の身体と心は、あなたのこれまでの人生のあらゆる蓄積でできています。
食事、水、空気、運動、睡眠、育った環境、経験……。
5年前に食べていた物であなたの今の身体と心はつくられています。
そして5年前のあなたは10年前の食べていた物でつくられています。
今のあなたのライフスタイルが5年後のあなたをつくります。
5年後のあなたのライフスタイルが10年後のあなたをつくります。
15年後、20年後、30年後も同じ。
例えばあなたが還暦を迎えたとき、どんな姿でいたいでしょうか?
お肌にシワ一つなく、背筋がピンとしていて、イキイキとした40歳に見える美しい女性なのか?
肌はたるんでいて、背中が曲がり、デイサービスに通うおばあちゃんでいたいのか?
健康は常にあなたが望む未来をイメージする必要があるのです。
そしてその未来は日々の積み重ねです。
今、口にしている食事やライフスタイルがあなたの未来をつくる。
これを決して忘れないでください。
健康と収入はとてもよく似ています。
僕はスパや会員制ホテルに勤めていたことがありますが、そこには富裕層の人が多く来ていました。
富裕層の人はビジネスで成功された方が多いですが、彼らは実に健康に関心があります。
実際、富裕層マーケティングにおいて富裕層の関心事を調査をすると、「旅行」「資産運用」などに並んで必ずトップ3に「健康」が入ります。
ビジネスの成功者は短期で一発大もうけを狙って事業を興してはいません。
長期的展望をもって、着実に勝ち続けようとします。
逆に、パチンコ、競馬、宝くじを買っている人はどうでしょう?
みなさんの周りにこれらギャンブルが好きで、健康に意識の高い人はいるでしょうか?
少なくとも僕の周りではギャンブル好きのヘルシー志向の人はいません。
酒、タバコがすごく似合う。
不思議ですがそうなんです。
僕が言いたいことが分かっていただけたと思いますが、目先のお金ばかり考える人は、健康をつかむことはとても難しい。
ものの考え方が「短期的視野」だからです。
逆に長期的に着実に事業を大きくして収入を作ろうとする人は、ウェルネスライフスタイル向き。
「長期的視野」ができるからです。
ゆえに「健康=経済」なのです。
ここで、2つのデータを出しておきましょう。
日本人の死因トップは、
1位 ガン 28.5%
2位 心疾患 15.5%
3位 肺炎 9.9%
(4位 脳血管疾患 9.9%)
日本の3大死因はガン、心筋梗塞、脳卒中だったのに、なんと今は肺炎が3位に!
ま、これは今回の話とはちょっと関係ないので置いておいて、死因の3割はガンなのですが、これはあくまでも死因。
日本人で一生のうちに何かしらのガンになる人は、実はなんと2人に1人です。
そしてもう一つのデータ。
男性の平均寿命は79.4歳。平均健康寿命は70.4歳。
女性の平均寿命は85.9歳。平均健康寿命は73.6歳。
ここで健康寿命というのがポイント。
これは、「介護を必要としないで自立した生活ができる生存期間」のことです。
つまり、
男性の平均要介護期間は9.0年。
女性の平均要介護期間は12.3年。
ということです。
この要介護期間の長さに驚いた方も多いと思います。
介護する側ももちろん大変ですが、
介護される側も、自分ひとりで自立できず自由に生きられない期間が10年近くある、ということです。
なぜこの2つのデータを出したかというと、
これらはどちらも日本人の平均です。
つまり、みんなと同じような健康の知識と意識で、みんなと同じように生活をしていれば、この平均に間違いなく向かうということです。
あなたがみんなと同じように一般的な生活をしていれば、あなたは50%の確立でガンになるし、将来介護を10年近く受けなければならない生活が待っているということです。
もちろん平均以下の生活、たとえば普段タバコを吸っていたり、たとえばラーメンばっかりとかお肉ばっかり食べている偏食の人は、当然ガンになる確立は50%を上回るでしょうし、介護期間ももっと長くなる確立は上がるでしょう。
健康は人との相対評価で示されるべきものではない。
しかし数字は正直な裏付けなのです。
あなたは未来にどんなライフスタイルを描いていますか?
生涯健康で楽しく生きていきたいですか?
もしそうであるならば、
今のあなたのライフスタイルはいかがですか?
健康の知識と意識は周りのみんなと同じレベルにとどまっていませんか?
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