「運命を変えるパワーフード」性格篇:自己中心的な性格を何とかしたい PART.1

ゴーヤ(にがうり)

ゴーヤや中国から17世紀頃に観賞用に伝えられて、南九州、沖縄で自家用野菜として栽培されるようになったらしいです。
原産地は東インドから熱帯アジアということですが、日本でのゴーヤの印象はやっぱり沖縄。

ゴーヤが日本各地で食べられるようになったのは極くごく最近のことです。最近といっても1970年代。それまでは沖縄から県外へは出荷できませんでした。沖縄ではウリ科の植物につくウリミバエという大害虫が猛威を振るっていたのでこれが本土に侵入するのを防ぐため、ウリ類を県外に移動することが禁止されていたようです。
いまでは、年から年中どこでも流通しているほどの人気で、苦味がありながらも、それほどまでにブレークしたのは、ゴーヤが長寿食として、さまざまな研究により解明されたからでしょう。

沖縄と言えば、日本一の長寿県。
100歳以上の人の人口に占める割合が、なんと全国平均の約3倍。ガンや糖尿病、心臓疾患などが原因の死亡率が全国で一番低い県でもあります。
沖縄では昔から、ゴーヤの苦みには血をキレイにして、血圧を安定させる効果があると伝えれられてきました。中国の漢方医学、インドのアーユルヴェーダなどの伝統医学は古くからゴーヤーの医薬的効能を認めており、20世紀に入ってからは科学的にも研究が始められ、色々な国で研究が進められています。

血をキレイにしてくれるほかにも、コレステロールも低下させてくれる苦いけど美味しい食材。
この苦味を美味しいと思う人種は意外と少ないようです。
人間の味覚には、甘味、塩味、苦味、渋味、酸味を認識できるらしいのですが、欧米人でアジア料理に興味がない人の食卓にお招きされて塩、胡椒だけで料理しているものを食べ続けると、身体が酸味や苦味を求めるのはアジア人の体質と言えます。
日本人の場合は、さらに旨味という味覚を美味しいと認識するので、舌の味覚は上級者ですね。

~次回は、ゴーヤを使ったレシピをご紹介します~

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