シェフ佐藤の食と自然治癒力PART.10~「危険な化学合成油脂」

加工食品に含まれる化学合成油脂

近年、人工的に作られた食品や飲料、調味料が多く出回るようになり、これらが人体にあらゆる悪影響を及ぼしているようです。特に、マーガリン・ショートニングなどの化学合成油脂(トランス脂肪酸)は、ヨーロッパでは禁止または制限されています。また、ニューヨークやカリフォルニアの飲食店では使用規制があり、違反者には罰金が課せられるとのことです。 トランス脂肪酸は自然界に存在しない異常な油のため、アレルギーを始め人体に様々な疾病を引き起こす原因の一つと研究者から指摘されています。

菜食主義者でも、化学合成油脂を摂る人は不健康

ある医学博士によると、菜食主義者であっても、マーガリン・ショートニングなどの化学合成油脂を摂る人は、肉食を好み純正バターを摂る人よりも心臓病その他の疾患による死亡率が非常に高いと報告されたとのことです。
日本では、化学合成油脂が禁止されていないため、パンや菓子類などの加工食品によく使われています。
現在販売停止になっている食用油「エコナ」は、保健機能食品として1998年5月に厚生労働省から「特定保健用食品」と認可されました。私は当時から、この合成油脂は使うべきではないと講演のたびにアドバイスしてきましたが、当時は理解できる人が少なく、学校の先生でさえも授業に使用していたと聞きます。
エコナには発がん性の疑いがあるということですが、エコナに限らず不自然な製法の油脂は極力避けるべきです。油は、種子から抽出されたものが理想的ですが、昔ながらの製法「圧搾」のみの油を選ぶべき。一番搾りで無添加のものがおすすめです。

日本人の体にはごま油が合う

圧搾では効率よく油を搾れないということで薬品を使い、大豆から効率よく油を抽出して作られた製品もあるようですが、これは使うべきではないと私は思います。菜種などの二番搾りもこの製法で作られ、抽出した油を一番搾りと混ぜて菜種油やコーン油とするそうです。ペットボトルに入った安価なサラダ油については、いうまでもありません。
日本では、縄文遺跡からごまが出土されたことから、ごまが古くから食されてきた食材だということが分かります。日本人の身体には、ごま油を少量が一番ふさわしいといえますが、油脂類は体内では有効には使われないので、摂りすぎには注意することをお勧めします。

 

▼梅干・梅じそ入り天然酵母パン


天然酵母パンの生地


完成!

フランス産有機栽培小麦粉と全粒粉、ライ麦粉、天然酵母で焼き上げた田舎風の自家製パンです。中には、自然塩で作った梅干と梅じそが入っています。このパンには、マーガリン・ショートニング・バターは一切使わず、太白ごま油を使用しています。市販のパンや菓子類は安価なものが多いですが、使われている材料や食品添加物が免疫を低下させ、病やアレルギー疾患の原因ともなっていることも少なくありません。できるだけ安全な材料が使われた、手作りのものを選ぶことを心がけましょう。

小麦粉やそば粉は大豆と同じくグルテンが多く、摂りすぎると細胞が肥大する性質があります。また、身体を冷やす陰性の働きを持つので、低体温ぎみの人は気をつけるようにすることです。

 

▼ドライイーストを使用 はやてブレッドのレシピ
http://yoboso.fiw-web.net/hayate.htm

▼香ばしい風味 ブルーポピーシード入りの欧風パン
http://ameblo.jp/szato/entry-10667926982.html