金環日食、ヴィーナストランジットの前にスーパームーンがやってくる!

5月6日(日)は満月。鞍馬山では満月に灯を捧げて宇宙からパワーを得る儀式「ウエサク祭」も行われますね。なんとこの鞍馬山で古から続けられている儀式に、今回はスーパームーンが重なるんです! 起こるのは前日5月5日の夜から。スーパームーンは、月が地球に大接近する現象。地球の周りを楕円状に周っている月が公転周期約1カ月の間でもっとも地球に接近した時と満月か新月が重なった時のことを言います。

天体は地球と密に影響し合っています。太陽がなければ我々は生きられませんし、月はご存じの通り、女性の月経周期に影響を与えるほど地球や人間との結びつきが強いもの。スーパームーンも地球と満月の距離が最接近することで、引力の関係による海の満ち潮の高さが変わるなどの現象が起こります。

実は昨年もスーパームーンがありました。2011.3.19。そう東日本大震災が起きた直後です。満月は翌20日。過去を振り返ると、2004年12月26日に起きたスマトラ沖地震からわずか1カ月以内にスーパームーンが起きています。

しかし、NASAをはじめとする科学者たちは、今回も改めて自然災害とスーパームーンが無関係であることを示しています。今や地震はこのスーパームーンに限らずいつ起きてもおかしくない状態。日々備えていれば、過剰に反応する必要もありません。

今回は、通常よりも14%ほど大きく、明るさも30%増しだとか。すっかり暖かくなりましたし、スーパームーンの時は月光浴にも最高。めったに見られないこの満月をぜひ愉しみたい、というのが多くの人の本音なのでは?

世界各地では、「えぇ~っ!?」という仰天のスーパームーン写真や動画も記録されていますよ。特に月が水平線から出始めることは、ビルや木などとその大きさを比較しやすいので、かなり迫力のある月が拝めるかもしれません。やっぱりこのスーパーは月のパワー。「やっぱり今年のウエサク祭に行こうかなぁ」なんて思ってしまいそうです。
それにしても今月は21日が金環日食、翌月6月6日はヴィーナストランジットと、とにかく天体がにぎやかになる時期。ぜひ、いつもよりちょっと意識して空を眺めて天体からパワーをもらいましょう。