潜在意識のヒミツを知って楽々一歩前へ! vol.1

はじめまして。
米国催眠療法協会(ABH)認定ヒプノセラピストの空花です。

これからこちらの連載では、日常で簡単に使えて、一歩前へ進むサポートとなるような「潜在意識・イメージング」等のお話を掲載していきます。

今日のテーマは『自分にかける言葉を変えてミラクルチェンジ!』です。

潜在意識の大きな特徴の一つとして「否定語を理解できない」というものがあります。
否定語を理解できないってどういうこと?
誰でも目にしたことのある簡単な例でお話ししますね。

公共の施設や店舗等のトイレで「トイレを綺麗にお使いくださり、ありがとうございます」というメッセージが貼られているのを、ご覧になったことがあると思います。
実はこの短いメッセージは、「潜在意識は否定語を理解できない」という特徴を理解しつくした誰かによって、考えられたものと思われます。

実際にはトイレの利用者が、綺麗に使ってくれるかどうかは分からない。
むしろ、綺麗に使わない、汚してしまう人がいるからこそ、こういったメッセージが貼られているわけですよね。それなのになぜ、あたかもトイレを綺麗に使うことを前提にしたかのようなこの表現なのでしょう。
よくよく考えてみると、ちょっと不思議に感じませんか?
ここに、潜在意識のヒミツが隠されているのです。

潜在意識は、「○○しない」英語で言うと「not」という表現を理解できません。
先ほどのトイレのメッセージを例にとってみますと、もし次のような貼り紙であった場合、「トイレを汚さないでください」の場合、潜在意識にインプットされる言葉は、「トイレ」「汚す」この2つとなります。
すると、人は不思議なことに「トイレ」「汚す」という2つの言葉に従い、無意識にトイレを汚く使ってしまうのです。

では、「トイレを綺麗にお使いくださり、ありがとうございます」。こちらの場合はどうでしょう。
潜在意識にインプットされる言葉は「トイレ」「綺麗」「使う」「ありがとう」この4つです。
これらの言葉の瞬間的インプットにより、人は無意識に自然とトイレを綺麗に使う行動に向かうのです。

この潜在意識のヒミツを応用して、とても簡単に自分自身を変えていくことができます。
日々自分に話しかける膨大な数の言葉を、ほんのちょっと意識して変えていけばいいのです。

たとえばダイエット中、こんな言葉が頭の中を駆け巡ることってないですか?
「ケーキは絶対に食べない。だって太るもん。太るからケーキは食べないことにする」。何気なく頭の中で言っているこういった表現が、いかにNGであるか、もうお分かりですよね?
自分で自分の潜在意識に向かって、何度も「太る」「太る」とインプットしてしまっているわけです。
これでは、体は無意識に太る方向性に行こうとしてしまいます。

では、どうすればいいのか?
「太るからケーキを食べない」ではなく、「体をスマートに健康に維持できる○○を、私は食べる」と変えればいいのです。

このヒミツを利用して、自分にかける言葉だけでなく、他者へかける言葉もちょっと変えてみましょうか?

いつも脱いだものをそこら辺にポンポン散らかして、いくら言っても直してくれないパートナーへ、「なんであなたはいつもそう脱いだもの散らかして、だらしがないのよ!」ではなく、「これ、洗濯カゴに入れておいてくれたら、すごく気持ちが良くて嬉しいんだけどな~」に変えてみる。

遅刻ばっかりしてきて時間にルーズな部下や後輩に、「あなたね~、いつもいつも遅刻してきて、社会人として自覚が足りないのよ!」ではなく、「朝もうあと10分早く着くようにすると、すごく余裕が持てて一日快適に過ごせるわよ」に変えてみる。

こんな風に、自分へ、そして他者へかける言葉を意識してほんの少し変えるだけで、あなたの人生、そしてあなたの周りの人達の反応は確実に変化していくはずです。

どうぞ今日から試してみてくださいね。