必ず起きると認めることから。首都直下、南海etc 次に来る地震はどこ? 

先日の東京新聞。全面に渡って首都直下地震が起きた場合の被害想定が掲載されていました。東京23区以内の7割が震度6強以上、沿岸沿いは震度7、都心部を取り巻くようなドーナツ状に火の手があがり、死者は9600人……。これは東京都防災会議が発表した想定です。

東日本大震災から一年。まだその爪痕も消えないまま、原発の問題や多発する小さな地震……。それ以前から、何度も首都直下型地震はいずれ起きる、東海地震も時間の問題と言われ続けてきましたが、リアルな危機感を持つことはなかなかできていなかったのではないでしょうか。しかし、昨年の3月以降、そして一年を過ぎた今、改めて今日本という大地の下で起きている事態を真剣に考えなければいけません。
多くのスピリチュアリストが地震を予期し、警笛を鳴らしています。
Trinityvol.39では、地球がそして時代が大きく揺り動いている今、いかに生き抜いていくかを特集しました。そのために必要な10カ条を紹介するとともに、次起こりうる災害についても文部科学省地震調査研究推進本部に取材をさせていただいています。

■東日本大震災の発端となった「宮城県沖の地震は」
2005年には99%と発表されていた!

こちらは2005年2月に発売したTrinity14号。


新潟中越地震の後の特集で、ご紹介した全国地震発生確率予想。そこには、宮城県沖地震の発生確率を99%と予想されていたのです。
拡大がこちら↓

これは、国の地震・防災研究課。日本で起きているすべての地震を記録、過去のデータに基づいて、発生の確率、揺れの程度などを計算し、地震予測の公表を行っている。その、調査管理官でさえ、「今回の地震は観測以上最大の規模」と話す。
気象庁の資料によると、東日本全体がのっている北米プレートが宮城県沖地震で東へと移動。震源地に近いところでは500cm以上動いたそう。この地殻変動によって、周囲の地域にもひずみが生じている。沈み込んだ福島県いわき市、歪みの溜まった茨城~千葉県沖は注意が必要です。

■小さい地震が起きると、大きな地震は起こらないというのは嘘!?

今も続く余震のような小さな地震。よく、小さな揺れが起こると地震エネルギーが解放され、大地震が起こらないという噂もあるが、「それは嘘」。
「マグニチュード(M)が、1.0上がると地震エネルギーは30倍になります。つまりM7.0の地震を相殺しようと思ったら、M5.0レベルの地震が1000回は起きないといけません」
地震調査は、今も研究と計測を続けているという状態。首都圏直下型以外にも、地震が起こる可能性が高い場所が多くある。Trinityvol.39(2011年5月発売)時点で、地震調査研究推進本部に聞いた次に起こりうる地震のパーセンテージがこちら。

90% 三陸沖から房総沖→宮城県沖地震でのひずみが溜まっている
90% 色丹島沖・択捉島沖
84% 東海
80% 日向灘

かねてから東海方面は危険だと言われています。
「東海方面は日本で最もひずみが蓄積された地域の一つ。万が一、東海地震と東南海・南海地震が同時発生したら被害は今回より甚大です。また東海方面の揺れは地盤の性質上、関東に伝わりやすい。発生したら、首都圏は東日本大震災の時の倍以上の揺れを感じるでしょう」

世界でもっとも地震の多い国・日本。「地震も火山噴火も地球が生まれてから今まで繰り返してきた近く変動の一部。こうして我々の住む陸地が生まれてきていますから、まず『人間はそうゆう場所で生きているんだ』という理解を持って、住んでいる環境にあった防災の備えに取り組みましょう」

1に、「どうせ起こらないだろう」「どうせ自分は大丈夫だろう」という気持ちを捨てること。
万一何か起こった時に後悔するより、取り越し苦労で笑われる方がマシなのだ。

 

詳しく内容が載っているTrinity39号はコチラ