ヨガやマッサージだけじゃない! アーユルヴェーダ5000年の奥義 PART.8

アーユルヴェーダにおけるドーシャの体質的特徴には、「ヴァータ」「ピッタ」「カファ」の3つがあることを、前回までにご説明しました。
先日ご紹介したように、現在ではWEB上で設問に答えることで自分がどのドーシャに属すのかを知ることができます。
http://www.ayurvedalife.jp/constitution_diagnosis_of_ayurveda.html
しかし一般的には、アーユルヴェーダではどのような方法で診断を行うのでしょうか。今回もアーユルヴェーダライフさんからお話を伺いました。

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-アーユルヴェーダではどのような方法でドーシャを診断するのでしょうか?
「アーユルヴェーダにおいて、ドーシャの診断は問診・視診・触診などによっても診断されますが、これらと並んで重要な診断方法に『脈診』があります。
アーユルヴェーダの「脈診」は、西洋医学における単に脈拍数を計るということ以上に、現在の身体の状態を診てとり、どのような病気に罹っているのか、過去にどのような病歴・怪我があったのかというような診断を行える技術とされています」

-それはどのように行われるのでしょうか?
「脈診の基本は、橈骨動脈(手首の親指の側にある骨の出っ張り/橈骨突起のやや下の部位)に三本の指(人差し指、中指、薬指)を並べて脈を診ます。 三本の指において、どの脈が強く感じ取られるかにより、その時々の優勢なドーシャを診断することができます。 ヴァータは人差し指、ピッタは中指、カファは薬指で感じられるとされ、ヴァータの脈拍は速く弱く、ピッタの脈拍は熱く強く、カファの脈拍はゆっくりと穏やかに脈打つとされます」

-診断する時間や活動の後に、ドーシャが変化することもあるのでしょうか?
「一般に身体が活動にしている日中の時間帯は、運動を司るヴァータ脈の人差し指が強く感じられます。 一方で、身体を横にして数分休むと今度はカファ脈が感じ取れる状態となり、ヴァータ脈は少し弱くなります。 食事を取った際も、食後消化が始まると消化・吸収を司るピッタの脈が優勢になり、しばらくすると再びヴァータの脈が強くなっていきます。
このように1日の間においても、それぞれドーシャの優勢(働き)は身体の活動状態によって変わり、アーユルヴェーダの脈診ではそれらの情報を感じ取ることができます」

出典:アーユルヴェーダライフ