セドナから愛をこめて「アイル・グラハムの光日記」 第16回

セドナで催された、「Dawn Of A New Time / 新しい時代の夜明け」のギャザリグのレポートです。
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人間は自然と共に生きるもの。
結婚も自然とのお約束事のひとつ。
私たちの社会では、若い男女が結婚する場合、私たちが存在するコミュニティーの賛同を得られてから、それが許されるのです。
そして、結婚とは、男女の結びを通して、陰と陽のエナジーが宇宙に、大自然に、しっかりと結ばれる契りを交わすことなのです。
だから、むやみ、自分たちだけの都合だけで、結婚をやめることはできないのです」……などなど、とてもシンプルで、自然の法則にのっとった英知がシェアされた。

アルワコ族とコギー族のマモスたちは、 ライトの下で、観客席からのたくさんの目がふりそぞぐ中で、 大地の上ではなくて、木々の中ではなくて、コンクリートの中で、ステージの上のパイプ椅子に座った。
彼らにとっては、タイムマシーンに乗って来た感じだろう……。
彼らを拝見して、拝聴する私たちにとってもまさしく同じ感覚。
そういう異文化の私たちが、一日、一日、と一緒に過ごすごとに、お互いの中で、ちょうど良い、調和点が見いだされてくる。

それは、言葉ではない世界。
ハートを開いて、ハートとハートで繋がって行く。

私は、会場の一番後ろから、この3日間の様子をずっと眺めていた。
初日は、参加者のほとんどの人たちの頭の上に「?」マークがあったのを感じた。
一生懸命、スピリチュアル性というものを彼らから学ぼうと必死になって、頭で理解しようとしていることから発する「?」だった。
「?」から発する頭は、いろいろと彼らに質問を投げかけた。
でも、それに対する答えは、いつもシンプルで同じだった。

自然とともに生きる。
4つのエレメント。大地・風・火・水を大切にして、それらとともに生きる。
たくさんの同じような質問が続いたとき、つにい、一人のマモが「あなたの質問の答えは、すべてあなたの質問の中にあります。」と答えた。

ギャザリングを終える時、頭の上の「?」マークの人はほとんどいなくなり、それぞれがハートの中にいて、ハートの光を増して、舞台の上のマモスと席上の参加者たちのハートが溶けあっているのを感じた。
「すべては、ハートから……」
最初は、こういうコンサート会場に、原住民たちがやってきてお話をするのは、どうなのだろう……と思った。
でも、それも私の頭の中で勝手につくった「?」から出来てたものだったと気がついた。
「すべては、ハートから」
ハートを開いて相手を受け入れて、そして、ハートから自分を発信していくと、異文化だろうが、おもいっきり違う環境だろうが、みんなひっくるめて、ひとつの大きな輪となっていく。
とてもシンプルだけど、昔から言い続けられている言葉だけど、彼らからもう一度しつかりとハートに刻ませていただいた。

貴重な出会いと経験ができてギャザリングだった。
今、こういう貴重な体験がいろいろなところで提供されている。
そういう機会に出会う事ができたら、ぜひぜひ参加してみると良いと思う。
自分の中でシンプルな生き方に戻るスイッチが押されることでしょう……。

すべてに感謝です。
ありがとうございます。

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