アラン・コーエンさん セレンディピティ単独インタビュー PART2

決断するには自己信頼すること 決断したら疑わないこと

編 : 幸せになるために、誤った方向へ努力してしまうこともあるかと思います。正しい努力の方向性の見つけ方はありますか?

ア : 本当の意味での間違いというのはないと思います。「間違ったかもしれない」と気づけたということが、正しい道により近づけたといえるわけですから。すべてのミスは、軌道修正をして正しい成功の道へと導いてくれているのです。

編 : 行動する時には、決断も必要ですよね。自分にとって正しい決断をするためのコツみたいなものはあるんでしょうか?

ア : たとえば、あなたは最近、何か決断をしましたか?

編 : ボーイフレンドと別れました。お互いが幸せになるためと信じて決断したのですが、「本当にこれで良かったのかな…」と自問自答することがたまにあります。もっとちがう方法で、別な幸せの道もあったんじゃないかって。

ア : もし、より良い方向があったとしたら、分かっていたと思いますよ。また、もし今後があるのだとしたら、それもその時に良い方向がわかるでしょう。その時のお互いができる最善を尽くしたと信じること。起こったことは最善だった。決断した自分に「おめでとう、よくやった」と思うことです。「この決断は間違っているのではないか」と自分を疑ったり責めたりすることはしないでおきましょう。

編 : なぜ、自分が下した決断を疑わないほうが良いのでしょう?

ア : 自分が二つに引き裂かれようような感じがして、動けなくなってしまうからです。意識が前に行きながらも、後ろにも振り返っているような感じですね。そういう時は、疲れを感じたり、エネルギーが落ちているような気がすると思います。自分の決断を信頼して自己一致させると、すべてのエネルギーを集中させることができて、前進できるようになりますよね。

編 : 決断したいのにできない時って、どうしたらいいんでしょうか。

ア : 宇宙や神様など、あなたが信じているものに対して「私の次の道を教えてください」とお願いするといいですね。「決断しなくちゃ…」と意気込まなくても、流れがくれば、決断は自然とできるものです。決断や行動をする時に「気持ちいい、心地よい」と思えなければ、行動するべきではない。それをやろうと決めた時にいい気持ちになれば、行動すべきだというサインだと思うんです。

編 : 行動するにも決断するにも「自分を信頼すること」が大切だということは分かりましたが、「自分を信頼する」には…?

ア :「自分に優しくしてあげる、良いことをしてあげる」ということから始めてあげるといいでしょう。たとえば、祈る、瞑想する、ヨガをする、マッサージを受けてあげる、温泉に行ってあげる、友達と素敵なレストランに行く、21時ではなくて17時に職場を出る、とかね。「自分は愛される価値があるのだ」と思いながら自分を扱ってあげるんです。そうすることで「本当の自分の価値」を思い出せるようになります。

Part.3へ続く

Part.1

■プロフィール

アラン・コーエン
CBS、CNN等のTVネットワーク、ラジオなどにも出演し、 最も売れているスピリチュアルな米国作家の一人。
これまでに数多くの著作や講演、ワークショップなどを通じて、よりよく生きようとする人々、もっと人生を信じて創造的な自己表現を目指そうとする人々の心に触れ、彼らの生き方に啓発を与える。
ベストセラーの著書が多数あり25ヶ国語に翻訳され世界中で親しまれる。代表作に「Why Your Life Sucks and What You can do about it (今日から人生が変わるスピリチュアル・レッスン ダイヤモンド社)」、 「I Had It All the Time(人生の答えはいつも私の中にある KKベストセラーズ)」ほか

アラン・コーエンジャパン  http://www.alancohen-japan.com/
TEXT:丸山桜奈 PHOTO:和田咲子