アラン・コーエンさん セレンディピティ単独インタビュー PART.1

今回の企画は当初、スピリチュアル作家のアラン・コーエンさんと、映画監督で平和活動家のてんつくマンさんのスペシャル対談が東京・品川で行われる予定でした。ところが対談当日、岐阜にいらした、てんつくマンさん。大ファンのアランさんとの対談をすっかり忘れていたのです。てんつくマンさんがそのことに気づいたのが10時13分。対談のスケジュールは11時から13時まで。岐阜から品川では、到底間に合いません。編集部は急遽、企画をアラン・コーエンさんの単独インタビューに変更。しかし、てんつくマンさんは「アランさんに会えるかどうかわからないけど、とにかく謝罪だけはしたい……」とすぐに電車に飛び乗り、東京へ。品川駅到着予定は13時3分。インタビュー会場は駅から徒歩10分ほどのホテルの一室……。

スピリチュアルを生きるスペシャリスト二人に起きた、突然のハプニング。てんつくマンさんは果たしてアランさんと会うことができたのでしょうか。そして、その時、アランさんは…?
その前に、「幸せをつかむ」をテーマに行われた、セレンディピティな単独インタビューをお楽しみください。

これから幸せをつかむための行動とは? 有言実行するために必要なこと


編集部(以下編): 幸せをつかむには行動することが必要ですよね。でも、そうとわかっていても、実際には二の足を踏んでしまうことが多いと思うんです。第一歩を踏み出すにはどうしたらいいのでしょうか?

アラン・コーエン(以下ア) : 行動には二種類あります。「怖れからの行動」と「愛からの行動」。行動する前に自分に対して「私の行動の動機づけとなっているものは何だろう?」と問いかけることがとても大事ですね。自分を信頼して「本当の自分が誰か」ということをわかっていれば、そして「宇宙が自分をサポートしてくれるんだ」と信頼していれば、流れ(フロー)の中で自然と行動できてきます。「どうしたら行動できるのか」ではなく、「自分がどうあるか」ということですね。

編 : 「怖れからの行動」と「愛からの行動」、結果はどうちがってくるんでしょう?

ア : 怖れに基づいた行動からは、良いものは生まれない。結果としてさらに怖れが増幅するでしょう。愛や喜びや情熱、ビジョンに基づいていれば「どんな行動をすれば良いか、いつ行動すれば良いか」ということが自然とわかる。自然と行動ができて、そして関わる全員が幸せを感じられる結果になります。

編 : 怖れにとらわれている時って、自分が怖れにとらわれていることすら分からなかったりすると思うんですが、それに気づく方法はありますか?

ア : 簡単に見分けられますよ。あなたの親友を思い浮かべてください。親友から電話がかかってきたとします。親友は名乗らないけれど「一時間後にカフェで会いたい」と言います。あなたは行きますか? また、一度も会ったことがない知らない人から親友の名前を名乗って同じように「一時間後にカフェで会いたい」と言いました。あなたは行きますか?

編 : 声でわかるので、親友なら行くし、知らない人なら行かないですね。

ア : そう。声には周波数があって、それをキャッチして親友かそうでないか、わかるわけです。同じように、愛や信頼にも周波数があり、怖れや自分を防衛しようという気持ちにも、また違った周波数があるのです。行動する前に自分の感情をチェックして、それが自分に友好的なものなのか危険なものなのか見分けて、その声を信じることが大切ですね。

編 : 「行動について頭で考えるのではなく、自分を感じてから行動するかどうかを決める」ということでしょうか?

ア : 思考よりも、より深いところからの声。自分の内側で深く「わかっている」という感覚ですよね。

Part.2へ続く

■プロフィール
アラン・コーエン
CBS、CNN等のTVネットワーク、ラジオなどにも出演し、 最も売れているスピリチュアルな米国作家の一人。
これまでに数多くの著作や講演、ワークショップなどを通じて、よりよく生きようとする人々、もっと人生を信じて創造的な自己表現を目指そうとする人々の心に触れ、彼らの生き方に啓発を与える。
ベストセラーの著書が多数あり25ヶ国語に翻訳され世界中で親しまれる。代表作に「Why Your Life Sucks and What You can do about it (今日から人生が変わるスピリチュアル・レッスン ダイヤモンド社)」、 「I Had It All the Time(人生の答えはいつも私の中にある KKベストセラーズ)」ほか

アラン・コーエンジャパン  http://www.alancohen-japan.com/
TEXT:丸山桜奈 PHOTO:和田咲子