ホリスティック栄養アドバイザーMihoの“少しずつでもいいじゃない”Vol.8 ドイツ薬草学の祖

ホリスティック栄養アドバイザーMihoの“少しずつでもいいじゃない”Vol.8 ドイツ薬草学の祖

中世の最賢女

ドイツ薬草学の祖といわれる、中世の修道女ヒルデガルト・フォン・ビンゲン。
女性の権利が著しく制約されていた中世の時代に、ヒルデガルトは自身の修道院を建て、神秘家・女予言者・神学者・作曲家・自然科学者など多岐にわたる功績を残しました。彼女は薬草や医術に通じ、多くの病人を助けた自然療法師でもありました。
彼女の遺した医術と自然科学の書“フィジカ”には、膨大な量の植物・動物・岩石について記され、世界中でも知られています。
中世ヨーロッパのキリスト教中心のこの時代、修道院は学識・知的活動の拠点でもありました。修道院の庭では薬用植物が育てられ、病の治療のために利用されていくなか、修道院治療学へと発展し、さらには現代の医療・病院へのルーツともなっていくのです。
ヒルデガルトの治療法は、そのほとんどが薬草を使って行われるものでした。薬草やハーブに関する彼女の学識は、今日の生活においてもなお私たちを魅了し続けています。

 

今も受け継がれる薬草の治癒力

ドイツで、肌トラブルや傷に対して頻繁に使われる薬草のひとつにカレンデュラがありますが、この植物カレンデュラを薬草として詳しく扱った初めての書物が、ヒルデガルトの記したフィジカでした。フィジカには、カレンデュラが湿疹と消化不良に働きかけると記されています。今日のドイツでは、薬に敏感な赤ちゃんなどには特に、カレンデュラの花を使ったチンキ剤やクリームなどを使用するのが一般的で、石鹸、シャンプー、バスオイル、ハンドクリームなどにも使われています。ヒルデガルトは、その書フィジカの中で約300種もの薬草・草花・野菜・樹木・灌木などについて書き記しています。

ヒルデガルトの食養

また、まだ栄養について何も知られていないこの時代に、すでにヒルデガルトは食事を重要視していました。彼女は、食事は体を作るだけでなく、精神状態にも影響を与えると考えていました。ヒルデガルトの栄養に関しての信条はこのようなものでした。
―料理は、健康的で、かつ病気に際しては治癒力をもたらすものであるべきだ。
―料理は、美味しく、人々を歓ばせるものであるべきだ。朗らかで楽しい心のみが神に正しく奉仕することができる。
―料理は、宇宙、つまり神との調和を人々にもたらすべきだ。そのため、食事には季節に沿ったもの摂るべきである。
ヒルデガルトの治療法の根底を支える信念とは、心と体は切り離して考えられない、ということでした。健康の回復のための治療は、体だけに行うものではないとしています。
その意味では、彼女の診断方法は現在の心身医学の先駆けともいえます。そのほとんどが薬草で行われるヒルデガルトの独自の治療法に並び、彼女は祈りと瞑想によるスピリチュアルな人生の意義についても常に強調していまいました。それは、症状のみでなく、まさに人を全体でとらえるホリスティックな療法であったといえるでしょう。
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