ホリスティック栄養アドバイザーMihoの“少しずつでもいいじゃない”Vol.1 情報に踊らされないために

こんにちは!ドイツにてホリスティック栄養アドバイザーをしていますクルーファー美保です。どうぞよろしくお願いします。

その健康情報、ホント?

栄養や健康に関する情報が氾濫する現代、チラ見、チラ聞きした栄養情報に踊らされていませんか? 遺伝子組み換え食品の使われている商品のリスト、頑丈なマスクをしながら農産物に農薬を散布する写真など、何かと多様な情報を検索発見できるインターネット。

また、お友達がはじめた○○食事法や△△ダイエット、はたまた「これ、カラダにいいんだって!」と聞いてきた食品を真似して試してみたものの、しばらくすると新しい××法に魅かれ、前の努力もすっかり忘れ去ってしまったり。「一体何を信じたらいいの?」「どれが正しい情報なの?」と戸惑ってしまう事も多いでしょう。

ちょっと深い“なぜ?”に答えられるか

これらの情報を正しく理解するための第一歩は、なぜそうなるのか、なぜそれが良いのかまたは悪いのか、を問うことです。科学的な情報に対しての「なぜ?」に答えるためには、栄養や体について知ることが必要です。

例えば、炭水化物の摂取を減らすローカーボダイエットというものがありますが、実はこれは体に負担をかけるため正しい理論を知らずに行うべきでないハードなダイエットです。しかし、簡単に手を出してしまうのは、「炭水化物は太りやすい」という固定観念があるからでしょう。しかし、3大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)の役割を知っていたらどうでしょう?

・炭水化物は活動のために使われるクリーンなエネルギーで、「炭水化物が太る」のではなく「必要な分より多く摂るから太る」。
・タンパク質もエネルギーを生み出すが、タンパク質を摂りすぎれば腎臓に負担がかかる。
など栄養素そもそもの役割を知っているとより深い「なぜ」に答えられるようになります。もし答えが分からなかったとしても、何について調べればいいのか検討はつくのではないでしょうか。

話題の食事法や、特殊な栄養素の有用性、種々な健康法などをよく知っている人でも、「6大栄養素ってどれ?」、「砂糖は何糖と何糖がくっついたもの?」、「PFCバランスって何?」、「飽和脂肪と不飽和脂肪の違いは?」などの基本的な質問には意外と疎かったりします。

「体によい食べ物」と聞いたその食べ物は、体に対する役割のどの部分を担っているからよいと言われるのか。そのほかに体が必要とする栄養素には何があるのか……。このような一歩踏み込んだ考え方が日々の情報の有効活用の後ろ盾をしてくれます。そうすれば、宣伝文句や一面的な情報に惑わされることも少なくなり、自信を持って自分に必要な情報を判断することができるようになるのではないでしょうか。

食とココロとカラダの関係

様々な情報を頼りに積み重ねた知識とノウハウを持ってしても、「絶対に○○でなければならない。○○は避けなければならない」といった心でいると、逆に健康になれなかったりすることもあります。食事だけ完璧にしても、オープンで安らかな心が伴わなければ本来の健康を手に入れることはできません。

だから、完璧じゃなくてもいいんです。様々な健康情報に影響され、私もやるぞと決断するのは素晴らしいことで、それが例えうまくできなくてもがっかりする必要はありません。大切なのは、少しずつでもいいから前進すること。少しずつでもいいから、健康へ近づくための努力を続けていくこと。

少しでも前進している自分を認め、労わる心もあなたの健康な毎日への道のりを助けてくれるはずです。一緒に少しずつ進んで行きましょう!