健やかなメンタルのためには、豊かな感受性よりも「スルーできる鈍感さ」を選びたい!

特に嫌なのは、怒りの感情です。 それもまた、自分の中から出たものですから、よい悪いのジャッジなどせず。 そのまますんなりと受けとればよいとも思えますが、できれば味わいたくないものです。

心が静かで、凪いでいるようなときは、実に楽なものです。
美味しいコーヒーをかたわらに、とりたてて動き出しそうもない心の様子を感じていると、こんな心持ちでいつも過ごせたらと思ってしまいます。

 

心にとって、もっとも快適なのは、フラットで穏やかな状態のときなのです。

心にとって気持ちがよくないのは、とっても苦しい感情。
そしてよいのは、うれしい感情。
誰しもそう思うものですが、実はそうではないことがわかっています。
それは、「ストレス・マグニチュード」という、ストレスを数値化した評価基準で把握することが出来ます。

これは1967年に、アメリカの心理学者ホームズ氏とラー氏が開発したものなのですが、何と、まったく喜ばしくない「親類とのトラブル」と、素晴らしくうれしい「著しい成功」のストレスの数値はほぼ同じという結果が出ています。

よって、うれしい! 楽しい!! しあわせ!!!
そんな感じで高まっているとき、心にはまた違ったストレスがかかっているのです。

このことから、心にとってもっとも快適なのは、感情が乱れず、フラットで穏やかな状態と言えます。
確かにこんな状態だと、とてもこころよくリラックスできるものですね。

しかし実際は、様々なことに意識は引っ張られてしまうものです。
ちょっとした刺激でカリカリしたり、憂鬱になったり、時には怒りが抑えきれなくなることも。

特に嫌なのは、怒りの感情です。
それもまた、自分の中から出たものですから、よい悪いのジャッジなどせず。
そのまますんなりと受けとればよいとも思えますが、できれば味わいたくないものです。

 

いちいち物事に対して、律儀に反応することはないのです。
もっとスルーしてみませんか。

そこで、あるとき私は、自分の心のなかをよく観察してみました。
どんな経緯で、心は騒ぎ出すのかが知りたかったからです。

その作業でわかったことは、意外にひとつひとつの出来事に対して、自分の心がきっちりと、律義なまでに反応していることでした。
それはまるで、反応することがノルマであるかのようで、少し滑稽に思えたほどでした。

そのていねいとも言える心の反応は、感受性が豊かなことでもあります。
しかし、その豊かさは、メンタルにとっては時として、むしろ余計な負担になる場合もあります。

身も蓋もない言い方ですが、とりたてて感じなくていいことまでわざわざ感じとるのは余計なことでもあるのです。
ですから、いちいち出会った物事に対して律儀に感じとろうとせず、もっと積極的にスルーしてしまうのが正解です。

感情を向けるべきところと、そうでないところは割り切って分別したほうが、ずっと精神衛生上もよいようです。

感情は、自分にとって重要なものにだけ向ければよい。
それがわかれば、大変に楽になります。

つまらないことに感情を動かす必要はありません。
そんなことに出会ったら好きな歌の一節でも思い浮かべて、やり過ごしてしまえばよいのです。

物事に対して鈍感であることには、無神経というマイナスイメージがついて回りますが、上手に発揮すれば、心を守る素晴らしい力になります。

「スルーできる鈍感さ」で、いつもメンタルを健やかに保ちたいですね。

 

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