『潜在意識の中では永遠に存在する』~たいせつな人を失った悲しみを癒すには……

大切な人を失った悲しみや喪失感、こころの中に湧き上がってくる想いを、涙や言葉として表に出すことは、とても自然で、残された人たちが前を向いていくために必要なことです。

 

トリニティ読者のみなさま、こんにちは! ライターから40歳で電撃転身し、人生を加速する潜在意識活性コーチ&セラピストとして活動する似鳥よーこりんです。今回のコラムでは、自分の本質や魂の記憶と繋がることで人生が好転した方々の実話や、潜在意識の読み解き方などをお伝えしていきますね。

 

「生と死」と向き合う

南果歩さんや、小林麻央さんのがん報道など、「生と死」に向き合わざるを得ない衝撃的なニュースによって、身近な人やたいせつな人を失う悲しさや寂しさを、つい意識してしまう方も多いのではと思います。

「パートナーの死」は、悲しみの中でも、もっとも大きなものです。たいせつな人を突然失った悲しみは、時間が経ってもなかなか癒えるものではありません。

そのために、專門の癒しである「グリーフ(悲嘆)セラピー」が注目を集めています。身近な人と死別して悲嘆に暮れる人が、その悲しみから立ち直れるようそばにいて支援すること。

一方的に励ますのではなく、相手に寄り添う姿勢が大切といわれています。

『最新!トランスパーソナル心理技法』(日本トランスパーソナル学会・コスモスライブラリー)でグリーフセラピーについて書かれている橋爪謙一郎さんは、「大切な人を亡くしたあとに、心の中に中に湧き上がってくる思いや感情を表に出すことは、ごく自然な反応である。それは強い心痛を伴うが、グリーフプロセスにおいては必要なことなのである」と述べています。

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失った悲しみを救うには

大切な人を失った悲しみや喪失感、こころの中に湧き上がってくる想いを、涙や言葉として表に出すことは、とても自然で、残された人たちが前を向いていくために必要なことです。けれども、時間の流れが速い現代では、周りの人を心配させないよう「もう大丈夫」と無理したり、感情を出すことを遠慮してしまう人も多く、心の傷の修復を遅くしたり、心身症の原因となる恐れもあるのだそうです。

それを防ぐためには、

1:死が現実であることを認める。
2:自分の思いや感情を思うままに表現する。
3:亡くなった人の思い出を忘れない。
4:新しい自分を作り上げていく。
5:生きる意味や生きがいを探す。
6:周りの人からの思いやりのある、継続したサポートを受け入れる。

が 大切なのだそう。

もちろん、無理は禁物で、誰かに頼りたいときは遠慮しなくて大丈夫です。自分の悲しみだけではなく、誰かがこのような悲しみにくれていた時、「何もできない」と思うことはありません。ただ相手にそっと寄り添って、感情を出させてあげることが、いちばんの助けになるということを教えてくれています。

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潜在意識の中では永遠に存在する

実は、私自身もつい最近に、とてもたいせつだった人を、突然死で失いました。ヒプノセラピストである私は、改めて、ヒプノセラピーのすばらしさを自分で実感しています。潜在意識の中では、会いたい人に会える。幸せだった時の記憶を、鮮明に蘇らせることができる。そして、自分の悔恨や想いを、相手に伝えることができます。

何度セラピーをしても涙があふれ、心の傷や悲しみが、果てしない底なし沼のように感じましたけれども、それも徐々に痛みが和らいでいくのを今では感じています。

そして、こういったプロセスを、私自身が経験して、自分自身を事例として伝えていくことが、自分のセラピストとしてのミッションだとも、今ではようやく感じ取れるのです。同じような苦悩や悲嘆を抱える方の癒しに、少しでも何かの力になっていましたら幸いです。

 

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