ココロセラピストは望まない!「生まれ変わりたい」の話 ~転生する前にやっておくことがある~

転生

私、生まれ変わりたいんです……。

時々『生まれ変わりたい症候群』の人がいます。これは造語なので覚えなくて大丈夫です。ことあるごとに「私、生まれ変わりたい」とか「生まれ変わったら自由な鳥になりたい」とかいう人の総称だと思ってください。正直、度が過ぎるとちょっと心配になります。

小さな子供は別です。まだ現実というものを理解していませんものね。同時に自分以外の存在と自分を同一視したりすることもありますよね。自分自身が架空の世界の住人になることだって、その気になればできるかもしれません。子供は可能性が無限大(比喩です)なので、頭や心の中で、自由に遊べるんですよね。

僕もイメージすることが好きなので、『脳内架空世界旅行』や『脳内ごっこ遊び』はします。でも、小さな子供と違う点があるとすれば、それはそれ、これはこれ、と割り切っていることです。

ちょっと違いますが、子供ってイマジナリーフレンドがいることもありますよね。架空の友達です。

でも、本人はその友人の存在を信じて疑わないんですよね。それが幽霊だとか妖怪だとかいうと話が変わってきますが。大人は、架空のキャラクターを意図的に想像することはあっても、それがリアルだとは認識してませんよね。

というわけで、子供の話が多くなってしまいましたが、大人が事あるごとに生まれたがっているとしたら、やっぱり心配なんです。

 

『生まれ変わりたい症候群』

『生まれ変わりたい症候群』の人には大きく2つの共通点があります。

1.現状に強い不満や不安を抱えている。
2.生まれ変わったら無条件で幸せになれると思い込んでいる。

わからなくもないんです。
ただ、怪しい宗教にハマっているのでなければ冷静に考えて欲しいんですね。そもそも本当に洗脳されている人は自覚がないんですけど。

1. に関しては本当につらいのはわかるんです。僕も生きていることがつらいと感じたことは数えきれないほどあります。

2.はどうでしょう。仮に、今が本当に辛かったとしても、来世が無条件で幸せになる保証なんてないんです。仮に生まれ変わって「あれ? 思ってたのと違う。何故なの? こんなはずじゃなかった!」なんて結果になることだってありますよね。
もちろん、それを浅はかだというつもりはありません。そのくらい予想できないくらい、今がつらくて追い詰められているということですよね。

 

生まれ変わる前にやること。

まず、生まれ変わりがあるかどうか、本当のところはありません。否定するつもりはありませんが、妄信するのは危険だと思います。また、繰り返しますが生まれ変わって無条件で幸せになる保証はありません。そして、つらかろうが、楽しかろうが、転生したら記憶がリセットされて別の人生(人間とは限らないですが)を一からはじめるので、仮に転生しても無自覚で「嗚呼、生まれ変わりたい……」なんて言っているかもしれません。というか、前世でも、そう言っていたかもしれません。念願かなって生まれ変わっていたとしても。

なので、『脳内架空世界旅行』や『脳内ごっこ遊び』なら良いですが、本気で現実と見切りをつけて生まれ変わりたいと望んでいるとしたら、つらいですが、本当につらいですが、現実での『生き方』を変えてみてください。

転生の仕方より、生き方を変える方が簡単で安全な気もします。来世がどうなるか何の保証もないからこそ、今、この瞬間を可能な限りしあわせに引っ張り上げて欲しいんです。悔いも、後悔も、きっとあると思いますよ。細かいことを言えばキリがありませんからね。

でも、自分なりに精一杯生きたのだとしたら、たとえそれが100%望む結果ではなかったとしても、ある程度は満足できるのではないかと僕は信じています。意見の押し付けに聞こえたら、すみません。

 

不幸でも、それを満足と思えと言っているわけではないです。

僕は決して、どんなにつらい人生でも、それが人生なのだから諦めろといっているわけではありません。不幸のどん底みたいな人生を「それで正解。それで満足できる人生だったんですよ」と家と言っているわけでもありません。自分の人生をハッピーエンドにしようという想いを最後まで捨てずに大切にして欲しいのです。

不幸自慢しても仕方ありませんが、辛い思いをしたことがないから偉そうに簡単に喋っていると思われるかもしれませんが、そうでもありませんからね。それなりに長く生きていると、何かしら負の経験値も上がるものです。

ものすごくつらくて、生きているのがイヤで、明日が来るのが怖くて。今この瞬間に、自分という存在が受け入れがたくなって。そういうこともありました。そんな日がずっと続くのかと思うとまさに地獄でした。

でも、今、こうして、あなたに普通に語りかけている自分が確かに存在しているんですね。どん底だと思っていた瞬間には想像もできなかった世界です。単にキーボードをカタカタとタイピングしているだけですが、たったそれだけのことでも、当時の自分からすれば天国なんですよ。生まれ変わってないのに天国にいるんですよ。これって、すごくないですか。

じゃあ、この状態がずっと続くかというと、そうでもありません。人間はひとりでは生きていけないので、誰かしらとかかわりあって生きています。なので、人とかかわることで、傷つくこともたくさんあります。それがきっかけで、不幸のどん底に再び落とされることだって実際は多いです。でも、そのたびに、そこから抜け出して、今みたいに、キーボードをカタカタと打っていて幸せを感じられる瞬間も復活するんですね。

後は正直運しだいだと思います。可能な限り負のループに陥らないように人生をその都度見つめなおして、少しずつ少しずつ時間をかけて軌道修正し続ける。それしかないのです。

但し、運というのは人生を諦めた人にはやってきません。幸運の女神は存在するかもしれませんが、おそらく、諦めてうつむいている時間が長いと、気づくことすらできません。

辛いときは泣いても良い。キレても良いんです。恨まれない程度になら。今の、あなたの人生の幸福度が限界突破するくらい上がりますように。

 

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