ココロセラピストが語る!? 空気を読むということ ~本当に日本人特有なネガティヴな文化なのだろうか!?~

空気を読む

以心伝心

日本人は以心伝心で、心と心が通い合っている、なんて思っている人も多かったかもしれないですね。
と、言っても日本人が勝手に思い込んでいるだけだと思うんですけど。

実際、テレパシーが使える人がたくさんいるとか、証明されたのだとしたら、本当に以心伝心のくにだと思うけれど。

「日本人は選ばれし特殊な人間だからテレパシーが出来ても当然よ!」なんて思っている人もいるかもしれませんね。
それはそれでロマンがあって良いのだけれど、自民族優越主義みたいな表現にすると、一歩間違えると差別的な人か、問題アリな人と思われる可能性が高いので気をつけてくださいね。

ここで強調したいのは、日本人であろうと外国人であろうと、相手を思い遣ろうとする意識を持つことと、それを実践することは大切だよ、ということです。

 

テレパシーが使えなくても。

超能力が本当に使える人は別として。別に超能力で読めなくても相手の状態を把握することって
訓練次第で出来ると思うんですよ。

たとえば学校の先生。超能力者教師ってあまりいないと思うので、一般的な教師を想像してください。
何十人もの生徒をまとめあげて授業をするんですよ。
単に教科書を読み上げるだけではなくて、やってることは複雑で。ちゃんと、教科書を開いているか、ノートをとっているか。具合が悪い生徒はいないか、先生の話をちゃんと聞いているか。そして、授業内容を把握しているか。そういうことを考えているんですね。

こういうマルチタスクが瞬時に出来る人って、そんなにいないと思うので、恐らく、普段から周囲をよく観察して、どのように自分が動くのがベストなのかを、常に考えている人だと思うんです。たとえ、無意識であろうとも。

無意識でそれをやってのけてしまう人はすごいです。
でも、意識的でも、そういうことを意識しようって思えたら、それがすごいことだと僕は思うんです。

 

ありのままの私。

空気を読む

「ありのままの、自分で良いのよ……」的なフレーズが、もしかしたら今でものこっているかもしれないです。別にそれがいけないわけじゃないです。
ただ、「空気は読もうね……」って思うわけです。

なぜかと言うと、別にありのままで良いんですよ。無理して強がらなくても良いし、怒りたい時に怒っても、泣きたい時に泣いても良いんですよ。人間なのだから。

ただね、自己主張ばかり強い人で空気を読めない人って、はっきりいえば不利なんですよ。ちょっとイメージしてみましょう。

まず、デートの時、おしゃれするじゃないですか。
何でですか。

自分を良く見せたいから。
それも本心でしょう。

同時に、相手に不快感を与えないための配慮でもありますよね。
徐々に親しくなって、過度なオシャレをお互いにしなくなったら、どうか。

それは、お互いの距離感がつかめてきたってことですよね。
「このくらいの方が、お互いにとって気楽で快適」という空気感を理解し合えたからこそ出来る芸当で。空気が読めているんですよ。

海にデートに行き約束をしていたのに、お洒落な登山靴を買ったからって履いていかないでしょ。
海に行くからこそ、海で快適に過ごせる履物を準備するでしょ。

それが空気を読むってことなの。

 

空気を読む

空気を読むって言うと、媚びてるみたいな悪いイメージを持っている人もいるかもしれません。
そうじゃないんですよ。

たとえば「私は決まった道、決まった場所しか歩かないの……」って人がいたとします。
じゃあ、雨が降って、いつも歩いている場所に水たまりがあったら「私は、いつもの道がお気に入り♪」とか言って、水たまりの上を歩きますか。

歩かないと思うんですよ。それをいちいち悔しいとも思わないでしょう。
普通に水たまりを避けて歩きますよね。(※特殊な病気や障害のある方などは除きます。)

めちゃくちゃ怖い人が道端にいたら、わざわざ近づきませんよね。
それって媚びじゃないんですよ。明らかに喧嘩を売ってきそうな人に近づく方が悪いですよね。勝てる自信があるなら良いけど。

どっちにしても、戦いになりますよね。
普通に考えたら、可能な限り誰かと戦いたくないじゃないですか。余程、倒さなきゃならない相手なら別ですが。
空気を読むってことは、必ずしも媚びてるわけじゃないんですよ。無益な戦いを避ける合理的な判断ができている、とも言えますよね。

空気を読む

人を叱るって難しいんですけど、これもTPOが大事なんです。
大勢がいる前で特定個人を注意すると、相手のプライドをズタズタに傷つけてしまいますよね。
「私は、言うべきことを指摘しただけ」くらいな気持かもしれませんが、一歩間違えば、それって、イジメだったり、パワハラだったりすると思うんですよ。

優しく諭すように注意した方が言うことを聞く人もいれば、怒鳴りつけた方が効果がある場合もあるんですね。
最近は大声で怒るとダメみたいな風潮がありますが、受け手によっては「そんなに声を荒げるほど、自分のことを思ってくれているのか……」と感じてくれる場合もあるんですね。

相手によるんです。正解なんて無いんです。だからこそ、空気を読む必要があるんです。

空気を読めるっていうことは「引くところは引く」「押すところは押す」ということなんです。別に相手の顔色ばかり眺めて、自分の意見を言えないとか、そういうのは、また別の話なんです。結局、空気を読んで、冷静かつ的確な判断ができていないだけなんですね。

相手の顔色ばかり気にしているなら、逆に「言うべきタイミング」ってわかると思うんです。
または、「ここで流れを変えられる!」っていうタイミングに気づけるかもしれないんです。

なので、空気を読むって大事だと思うんです。

 

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