ただ、ここでまた冷静に考えて欲しいのですが、これも厳密には「マンガを読んだから幸せになった」というわけではありません。
それはきっかけの話なのです。
「マンガを読むだけの人生」ではなく、マンガとどう折り合いをつけて、マンガとどう向かい合い生きて行くかを、生活の中にしっかり落とし込んでいるから良い結果を出しているのです。
それにマンガを読もうと読まなかろうと、人生が幸せになる人もいれば、そうではない人もいます。
つまりマンガという存在が人生を100%決定づけてしまうわけでもないのです。
どう解釈するのか?
マンガの話から少し離れます。
「人に優しくしましょう」という『思い込み』を考えてみましょう。
これは基本的には『良い思い込み』です。
でも、考えてみて下さい。
もちろん人に優しくすることは大切です。
ただ、それだけだと足りないのです。
誰にとって何をする事が優しさなのかということです。
転んだ子供に手を差し伸べるのは、一昔前までは誰もが疑わない優しさでした。
個人的には僕はこの考え方が好きです。
でも平成の時代以降の人の中には「転んだ子供に簡単に手を差し伸べてしまうのは教育的に宜しくない!」と考える人もいるのです。
彼らの言い分としては簡単に手を差し伸べてしまったら、将来「困ったことがあっても自分で立ち上がろうと思えない軟弱な大人になってしまう」というのです。
だから「ここは自分で立ち上がるまで心を鬼にして黙って見守ることこそが優しさなのだ!」ということになります。
そう言われればそうかもしれないと思いますが、ここも安易に『思い込み』に支配されずに、冷静に考えてみる必要があります。
人によっては「助けられた経験があるから、人に優しくする大切さを学んだ」という人も当然いますよね。
厳しくする事が優しさだと思っていても、人によっては「他人は助けるに値しない」と解釈されてしまったら冷酷な人間に育ってしまいます。
あるいや「優しさとは甘えなのだ」と解釈してしまっても困ります。
ここで新たな『思い込み』ができてしまいます。
それだと生き辛くなってしまうのです。
有難迷惑という場合もありますよね。
それこそ宗教勧誘やセールスの類がそうだと思いませんか。
もちろん、宗教やセールスが悪と言っているわけではありません。
本人たちは、それが良いものだと思うから、頑張って普及させようとしているのでしょう。
基本的には善意なのです。
でも、あからさまに不要な方に熱心に勧められても迷惑以外のなにものでもないのです。
つまり、優しさや善意というものでさえ、TPOに応じて対応しなければ相手の受け取り方がまったく違ってしまうのです。
『思い込み』まとめ
『思い込み』そのものの善悪は、実はそんなに重要ではありません。
ただし『思い込み』に気づく事は重要です。
自分の『思い込み』に気づく事で、解釈や認識が変わって来るからです。
『思い込み』はジャッジせずに冷静に分析することが良いと思います。
時には自分の価値観とは真逆の事をすることで良い結果を生みだす場合(※つまり例外)もあるのです。
もし、何かに生き辛さや疑問を感じたら自分の『思い込み』を考えてみて下さい。
もしかすると新しい道が見えてくるかもしれません。
《ココロセラピストTATSUMI さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/%E5%B1%B1%EF%A8%91%E9%81%94%E5%B7%B3/?c=6713