いったい誰に話しかけているの?~テレビに向かって叫ぶおじさんたち~

テレビに叫ぶ。 最近では見られない昭和の名残のような謎文化。

どうでも良いけど、テレビに出たい願望……。

テレビ離れが進んでいると言われる今日この頃です。
テレビが良いか悪いかはここでは敢えて問題にしません。

だって、仮に僕にテレビに出してあげる(もちろん良い意味で)と言われたら喜んで出てしまうだろうから。
ギャラが出るとなれば、もっと喜びますし、「僕、テレビ出演が決まりました! みんな観てね!」と間違いなく自分で言い触らして宣伝すると思います。
立場が変われば、価値観も変わるものですね。

 

テレビに話しかけてしまう!

テレビを観ていると、興奮してテレビに話しかけてしまう人がいます。
クイズ番組を観て、答えを叫んでみたり。
さすがに話しかけないにしても、ドラマを観ている時に思わず叫んでしまったとか、そういう人もいると思います。

家族でテレビを観ている時は、もしかしたら家族とのコミュニケーションの媒体としてテレビ番組に話しかけているのかもしれません。
自分の『ひとりごと』に誰かが共感して会話が弾むかもしれないから。

でも、ぶっちゃけてしまうと、気のきいたコメントを出来る人なら家族に共感されてコミュニケーションになるかもしれませんが、そうではない人の場合、「オヤジ、またテレビ観てブツブツ言ってるよ。うるさいな……」と思われてしまうのがオチです。

それでも、黙っていられない人は、やはり他の誰でもなくテレビに向かって話しかけているのかもしれません。

テレビは基本的にネットと違って双方向性ではなく一方通行です。
なのに、逐一テレビにレスポンスをしてしまうって、考えてみればすごいことですよね。

でも、考えてみればテレビに話しかけてしまったり、コメントしてしまったりするという現象はそれだけテレビに不思議な力があるということですよね。
説得力とか影響力とか、臨場感とか。
だから悪用するとマインドコントロールや情報操作出来てしまうのですが……。

もちろん制作サイドも、そのくらい熱中してくれるくらい番組に情熱を注ぎ込んでいると思います。
彼らのたゆまぬ努力が視聴者に『謎の対話』をさせているのだとしたら大したものです。

 

巷にはそんなに物騒なニュースばかりなのだろうか?

誤解の無いようにお断りしておくと、僕はテレビに話しかけるなと言っているわけではありません。
テレビに話しかける事によって癒されたり、楽しい気持ちになるのなら、それはそれで価値がある大事なことかもしれません。
ただ、それが同じ部屋にいる人たちに迷惑を書けない範囲で、ということが大事です。

毎日テレビをつけると少なからずネガティヴなニュースが飛び交っています。
まるで世の中、真っ暗とでも言わんばかりに。
でも、現実は必ずしも真っ暗ではなく、楽しい出来事だってたくさんあります。
人の不幸が蜜の味と感じる人が多いから、そういうネガティヴなニュースが多いのかもしれません。

スピリチュアル系の人たちなどは、テレビから流れるネガティヴなニュースを繰り返し見ているうちに自分の意識までもがネガティヴになってしまうから見るのをやめようという人も多いと思います。
確かに本当に強烈で恐ろしいニュースを繰り返し見ていると、トラウマになってしまう可能性もあるので、それはそれで正しいのです。